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プラスティック・ソウル

プラスティック・ソウル

プラスティック・ソウル

作家
阿部和重
出版社
講談社
発売日
2006-03-01
ISBN
9784062102605
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プラスティック・ソウル / 感想・レビュー

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若布酒まちゃひこ/びんた

「アメリカの夜」とおなじく、語り手の分裂に焦点をあてた語りの実験が前面にあらわれた小説。語りのあいだで交換される情報やら意識やら、そういった水面下の運動を感じるものの、小説としてうまく作り上げたとはいいにくいというのが本音。

2016/04/24

hit4papa

Jブンガクの(?)の代表作家に祀り上げられた著者の、初の連載小説です。ゴーストライターの競作を依頼された男とその周辺を描いているのですが、主人公の暴走する妄想で、物語の始まりも終わりもありません。アイデンティティの問題は他の作品の根底に見て取れます。しかし、本作品は書き連ねることの苦痛しか感じることしかできませんでした。印象的なシーンも上手く活きておらず、ドラック漬けのジャンキーの戯言に陥っているようです。プラスティック・ソウルはミック・ジャガーを揶揄した言葉ですが、作品内容はタイトル負けしています。

2016/12/18

zanta

176/6/17/2015 若い頃友人との会話の中で「ビニールコーティングした心」というのがあって。色んなことに傷ついたり悩んだりしていた友人と私の一つの解決ではあったんだけど。それとは全然違うような、意外と近いことのような。ただ作中の人物の誰にも共感できないので、追求したいとは思わない。この本は非常に読みづらかったのだが、他を読んでみる価値があるか否か悩めるところ…。

2015/06/17

Disコ

薬物でずっとキマッているような小説。確かなことなど何もわからずあやふやなまま曖昧なままトリップした状態のまま終わる。ストーリー性皆無なのに「読み」感がすごく面白い。ずっとキマッている感じである(知らないけど)大したものである。

2015/12/24

おはぎ

阿部和重らしさとは何にあるのか、考えさせらる作品だった。空虚な中心の周辺をぐるぐると回り続ける螺旋構造の小説。

2023/08/11

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