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デューク

デューク

デューク

作家
江國香織
山本容子
出版社
講談社
発売日
2000-11-08
ISBN
9784062104852
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デューク / 感想・レビュー

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❁かな❁

昔、江國香織さんばかり読んでいた頃に短編集の『つめたい夜に』も大好きでした*その中に入っているお話の『デューク』が絵本になっていることをお気に入りさんの感想で知り読んでみました!当時も江國香織さんの短編集の中でも『デューク』は短いお話なのにとても泣けて大好きな作品でした。江國香織さんの作品色々読みましたが短編集となるとそんなに内容までは覚えてないですが、この『デューク』に関しては時が経っても細かく覚えていました。久々で読みましたが内容を知っていても同じシーンで涙が溢れました(இдஇ; )とても素敵です☆

2015/05/16

masa@レビューお休み中

あのデュークに絵がついている。古本屋で見つけたときは、小躍りしてしまいました。この作品は、短編小説『つめたいよるに』に収録されている物語なのです。デュークは、主人公が飼っていた犬。グレーの目をして、クリーム色のムク毛をもった犬。赤ん坊の頃からずっと飼っていた犬。その大好きなデュークが死んでしまった。悲しみに明け暮れる中で、彼女はひとりの男の子に出逢うのだが…。嗚呼、これはデュークの世界に入りこんでしまいますね。山本容子さんのリアルな絵が、現実にある悲しみのように受けとれてしまうのです。

2015/04/18

ちゃちゃ

膝の上の温もりがしだいに冷たくなってゆく。生き物の命が手の届かぬところにいってしまう悲しさ。赤んぼう犬の頃からずっと一緒だったデューク。キスがとても上手だったデューク。とめどなく溢れる涙で歩くクリスマスで賑わう街。そこに現れた少年は「私」の心の傷を優しく癒やしてくれた…。喪失の大きさからともすれば見えなくなるのは、失ったものとともに過ごしたかけがえのない日々。不在の悲しみに沈む心に灯りをともすのは、心の中に生きる確かな温もりなのかもしれない。大人の童話のような味わい。山本容子さんの愛らしい装画とともに。

2020/05/11

じいじ

イヌの寿命は、大型犬だと10年と少し、と思いのほか短い。愛犬デュークが老衰で死んだ。この主人公のお嬢さんは、とても泣き虫です。翌日も泣きながら家を出て、泣きながら満員電車に乗ってバイトに向かいます。偶然出会った美少年が、彼女の病んだ心を癒してくれます。師走の喧騒の街を散歩して、美術館・寄席で落語を聴いて…、別けれ際に少年は私にキスをした。デュークのキスにそっくりだった。切ないながらも心温まる一冊です。【図書館本】

2020/08/03

ぶんこ

大好きだった飼い犬デュークが死んだ。老衰だったから、よけい哀しいともいえる。長年一緒に暮らした親友のような存在だったのでしょう。外出しても涙が止まらないのに共感できました。犬であれ猫であれ、長年一緒に暮らしただけに喪失感も半端ない。そんな時に若い男の子が救いの手を差し伸べてくれました。あっという間に読めてしまう本ですが、文にも絵にも優しさと切なさが詰まっている本でした。

2020/03/15

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