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日本文学盛衰史

日本文学盛衰史

日本文学盛衰史

作家
高橋源一郎
出版社
講談社
発売日
2001-06-01
ISBN
9784062105859
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日本文学盛衰史 / 感想・レビュー

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ふみ

文豪に詳しくないんで読み飛ばしたけど、もったいなかったかもしんない。今再び、時代の分かれ目にたっていることを意識して読む。この本が予言の書となりませんように。

2017/07/04

藤月はな(灯れ松明の火)

最初は「文学者の人生を基に書かれた小説かな?」と思っていたのですが「援助交際」、「たまっごっち」、「ホームページ」など現在の言葉が使われて困惑しました。森鴎外の娘、茉莉がたまっごっちを持っている所を想像して「シュールすぎる・・・」と脱力してしまいました。ローマ字やインターネットで書かれた文体も読むのに一苦労。さらにはバスに乗っている時(男子が隣に座っていた)に田山花袋の話を読む羽目になり、冷や汗をかきそうになりました(泣)

2011/05/08

hirayama46

これはなかなかの大作にして力作。明治文学に耽溺してみたくなるような、そんな本でした。中盤、高橋源一郎本人の胃カメラの画像まで掲載されていたりして、サービス精神だなあ……と思いました。終盤やや息切れ感はありましたが、総じて素敵な本でありました。

2018/04/09

押さない

文壇史を現代フィクションとパロディでごた混ぜにしつつ描く手法はいかにも作者らしさがある。ただ、その流行モノも執筆当時の条件下で発揮されるもので、仕方ないとはいえ今では逆に古臭さを覚え寒々しいものがあるのは否めない(黒ギャル等)。作品のアレンジ意訳、文豪達のエピソード、作品の掘り下げ、その興亡・死に至るまで、意欲的エンタメ文学史。

2017/10/30

勝浩1958

あまり内容的には似ていないのだけれど、坪内祐三著『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』の方が面白かった。いままで誰もが苦しんだ言文一致の小説の創作をめぐる話といっていいのかな。明治と現在の時制が入れ替わり、明治の文士がいきなり現代語で会話するのにはびっくり。高橋氏は「小説にそんな価値があるのか」と疑義を呈しながら、実は自分自身はその小説を創作することから逃れられないと気付いているのです。

2015/11/01

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