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重蔵始末

重蔵始末

重蔵始末

作家
逢坂剛
出版社
講談社
発売日
2001-07-01
ISBN
9784062107105
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重蔵始末 / 感想・レビュー

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いざなぎのみこと

近藤重蔵、若くして既に貫禄あり、火付盗賊改に立つー江戸後期にエトロフ探検で名を馳せた近藤重蔵を描く時代物。火付盗賊改というと、鬼平こと長谷川平蔵が有名ですが、こちらも同時期に活躍していたんですね。与力だから鬼平だと佐嶋のポジションでしょうか。それでも愛用の赤鞭を駆使して悪を断つ姿がカッコいいです。禿鷹シリーズのようなダークヒーローぶりが魅力的ですね。相撲の話も豊富で、江戸の風習がよく分かるのも勉強になります。シリーズものなので、先が楽しみ。

2018/07/07

よっちゃん

鬼平の向こうを張った意欲作と評判らしい。これからがよくなるのだろうと思うが、いままでのところ、いただけなかったね。要は「江戸の色気」がないんです。もちろんいろいろな町並みが紹介されますが、地図をようやくなぞった、斜陽の観光バスガイドの説明にどこか似ている。 ハードボイルド作法なのだろうか著者としては心理描写はしないで外面描写に徹するのだそうだ。池波正太郎とコンビを組んだ父・中一也氏による時代小説にぴったりの挿絵なのだから、オヤジと喧嘩しないように、新ジャンルに挑戦してほしい

2003/09/14

沼田のに

重蔵がスーパーマンで体が大きいし頭がいいし腕っぷしも強く地位もあるという設定で弱味のない男で登場して危機に陥らない。そんなのは面白味に欠けるし深みがないように思えて途中で飽きるけど、これは面白い。取り巻く面々が生き生きしているように思う。特に女は一筋縄ではいかないしたたかなのが登場するのがいいのかな。6/10

2014/11/24

poefan

結局「重蔵」シリーズにたどりついた。とうてい二十歳とは思えない破格の鞭侍が予想外にいい。読みたかった時代小説の書き手はここにすでにいた。

2013/05/12

鬼山とんぼ

他の皆さんも指摘しているように、満20歳で文武両道、しかも世間知に長け男女の機微にも通じているという主人公の人物設定があまりに意表を突きすぎていることが大きな問題なのだ。それを捨象して筆者名を伏せて読めば結構面白い捕り物小説で、筆者の父上である中一弥の挿絵もよく嵌っている。多分、友人でスペイン通同士でもある佐伯泰英(「いすぱにあ万華鏡」で対談)が時代小説に転向したのに刺激されて一丁自分もやってみようと思ったのだろうが、勇み足をしてしまった印象である。実に惜しい。

2016/11/24

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