KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

少年トレチア

少年トレチア

少年トレチア

作家
津原泰水
出版社
講談社
発売日
2002-02-01
ISBN
9784062108096
amazonで購入する

少年トレチア / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

こってりとした残酷さと閉塞感のある世界観が流石だと思いました。都市伝説的存在のトレチア。「キジツダ」という呪いのような言葉。鳥肌が立たないわけがありません。理由もなき連続殺人は好きではありませんが、それがこの物語の怖さを引き立てる要素となっているのでしょう。ひたすら不気味としか言いようがありませんね。好きではないし、読むのをやめようかと思いつつ、最後まで読んでしまったという感じです。

2017/01/26

えも

これも若き津原作品。前半はニュータウンで起きる不可解な事件と、子供たちの集団心理。後半は地震とビルの倒壊。阪神大震災がモチーフのようですが、マカラと呼ばれる怪魚なども登場し、都市伝説めいた幻想もあり、そういったところにも津原さんらしさがありますね。

2017/06/29

ナチュラ

難解な部分が多く読み終わるのに時間がかかった。 「マカラ」についていろいろ説明があったが、結局どうなったのか? 子供の残虐性が不気味 「キジツダ」という言葉が記憶に残る。  

2015/01/28

mtom

"キジツダ…"とボヤく少年 何処の誰だかわからないトレチア… 存在が不確かな巨魚… 出てくる人たちの多種多様さ… トレチアの意味がわかると 日常にもトレチアが溢れてる事を 強く感じます… ああ、本当に怖かったです。 ホラーは苦手です。

2022/04/26

mejiro

長編は、頭の中が津原色に染まってしまい、他の事が手につかないのが少々難点かも。それくらいディープな世界に浸れる。都市伝説と子供の残酷な面の描写に冷やりとし、めまいを感じた。人工的で閉塞した街と集団の悪夢の中から、なにかが生まれ、消えていく。盛り込みすぎて、終盤は混沌だったが印象的な結末だった。 七与、留学生、大家の関係がおもしろかった。

2015/05/04

感想・レビューをもっと見る