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発火点

発火点

発火点

作家
真保裕一
出版社
講談社
発売日
2002-07-01
ISBN
9784062113250
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発火点 / 感想・レビュー

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再び読書

「ボーダーライン」を少し思わせるような救いの無い話に終盤まで感じた。最後が少し救いになるが、全体を通じてやりきれなさが残る。負のスパイラルに陥った人々の、やり切れなさが心を重くする。ただ、やはり真保氏の筆力で、結構読ませてしまう。それぞれ真保氏の作品は読みごたえはあるが、悲しさに打ち沈む作品と、ズンとくる迫力にじわじわ感動する作品と2種類に分けられるように、現時点では感じる。さらに読み進めたい作者なので、「震源」「アンダルシア」と読み進めていこうと思う。

2014/06/09

キムチ猫屋

長い!そしてネガティブすぎる!「発火点」へ行きつくまでが敦也の長ーーーすぎる物語になっている。少々疲れました。結局「知りたい」ことはうやむやのままだけど、人間成長が見られたのが救いなのかしら。最後はハッピーを感じが溢れてきていた。ようやく明るい楽しめる人生へ、敦也がんばれ~。

2024/04/13

オーウェン

敦也は12歳の夏に父を殺された。それ以来敦也は境遇を機にされてか孤独のまま21歳を迎える。その年父を殺した犯人が仮釈放されたと聞く。怒りなのか復讐なのかという展開になりそうだが、描かれるのはあくまでも敦也中心。現在と12歳を交互に描いていき、家族と知り合いになった容疑者がなぜ父殺しに走ったのか。この犯人の動機と共に、敦也の人間としての成長も描かれる。定職にもつかない中で、周囲の人間を落胆させていく。 その中で過去との訣別を付けるため、容疑者と向き合うことに。 犯人の言い分に疑問はあるが、概ね満足な出来。

2018/10/29

carl

わたしには合わなかった

2015/10/31

西向く猫侍

この作品は賛否両論ありますが、主人公の被害妄想たるものの妄想力が半端ないからこんな人生になっただけ。父親の死は関係ない。遊園地、あのまま勤めていけたはず。彼女を傷つけずにすんだはず。全てはあの夏のせい、にして……。彼女の立場からしたら、たまったもんじゃないよ。自分、自分、自分。自分の事ばっかりで、そばにいてくれる素晴らしい女性(ひと)の愛に背く男は最低です。まぁ、最後に愚かだった事を反省してるのが唯一救いだけど、やり直したいなんて、そんな都合よくは……人生そんなに甘くないです(笑)

2014/10/24

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