熱氷
熱氷 / 感想・レビュー
扉のこちら側
初読。2014年1120冊め。氷山ハンターの主人公は誘拐された甥を救おうとする。テロリストの系譜、闇に葬られた子ども。スワローとグースの兄妹のバックが謎。
2014/12/08
りちゃ
最愛の姉の訃報により、10年ぶりにカナダから帰国した恒星。姉がこの世に残した息子が誘拐。解放の条件に課せられたある「仕事」…。面白かった。手に汗握りながら読了。可愛さ余って憎さ百倍。嫉妬に駆られ、ここまでやるか…。様々なかたちの「家族」。恒星と朱音。スワローとグース。純と真矢。それぞれの物語が読んでみたくなる。光晴の成長を見守りたい。
2017/06/23
moet
これまで読んだ五條氏の本(ロメスⅠⅡ,スノウグッピー)は対国家的なスケールの大きさで最後イマイチその過程が抜群面白い!との感想を持っていたけれど、このお話は最後まで対個人で面白かった。“テロリストの系譜”でうまくミスリードされて、3つくらいの謎を追いながら読んでいる感じ。石澤の寡黙な魅力がかっこいい。彼に懐くスワローとグースも可愛い。石澤と純2人のシーン「-俺は人は撃たない。氷山しか撃てないんだ」くぅ~しびれるね!
2011/01/25
鈴と空
あの人の動機が私にはまるで不可解。「愛と憎しみ」ね……。その愛やその憎しみがどうしてそういう形になるのかが。純とマヤ、スワローとグースのそれぞれももっと読んでみたい。
2012/01/23
ybhkr
久しぶりの五條瑛。相変わらずハードボイルドにしてハーフボイルド。男同士のいきすぎた友情表現とか女性のツーパターン化(だいたい二分類化できる)、捨て駒に対する非情さのマンネリズムは、むしろこれぞ五條作品と安心できる域。サブキャラのキャラだちのよさは逸品。荻原の動機はちょっと弱いような…。しかし、犯罪の動機なんてそんなものか。終わり方にナゾがないのでさわやかな後読感覚。それぞれのバックボーンがしっかりしているのでクロスオーバーでいくつか執筆できそうだが、それをやらないのが五條瑛という気がする。
2011/04/04
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