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風切る翼

風切る翼

風切る翼

作家
木村 裕一
黒田征太郎
出版社
講談社
発売日
2002-09-09
ISBN
9784062114738
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風切る翼 / 感想・レビュー

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miww

アネハヅルの群れで起こるいじめ。やりきれない気持ちのはけ口を求める集団の心理と標的にされたものの孤独感とダメージ。とてもストレートでシンプルな描写は胸に迫った。人の怖さ、弱さ、温かさや思いやり‥、多くのことを突きつけられる作品でした。

2019/07/19

☆よいこ

いじめを題材にした絵本。アネハヅルの群がキツネに襲われて若いツルが犠牲になった。“キツネが襲ってきたのは、お前が羽ばたいたせいだ”と仲間に責められたククルはおびえ、飛べなくなる。渡りの時期が来て仲間は去っていくが、ククルは飛べない。飛べない自分がもっと大嫌いになった。だけどカカラだけが残ってくれた。もしカカラが「一緒に行こう!」と言ったら断るつもりだったが、カカラはなにも言わず傍にいてくれた。そんな二人をキツネが襲う▽希望のある終わり方でよかった。

2019/03/11

瑪瑙(サードニックス)

ツルの群れ。幼い命がキツネに奪われた時、お前のせいだとクルルは標的にされ、仲間外れにされた…。絶望して飛べなくなってしまったクルル。冬を前にして仲間は渡っていく。そんな中カララだけが舞い戻ってきた。何も言わずただクルルに寄り添うカララ。ラストは清々しかった。心が傷ついたとき、何も言わずともただ寄り添ってくれるだけでどれだけ嬉しいことか、力になることか。ラストは嬉しくて涙が出ました。【2019年花鳥風月読書会】

2019/07/01

shiho♪

図書室絵本。12月の人権週間にあわせて6年生に読む予定。 この絵本を読むと様々な感情が押し迫ってくる。誰かのせいにしないと気持ちが晴れない集団心理。仲間外れにされた心細さ、失われる自尊心。1人の君を助けたいけど、勇気が出ないぼく。アネハヅルの物語の奥に人間の心理が見えてくる。そしてどれもが自分の中に必ずある感情。最後は力強く羽ばたいていく2羽のアネハヅル。希望を持てる終わり方。 ぜひ子ども達に聞いてもらって、じっくり考えて欲しい絵本。

2021/11/22

なま

★4.8 『あらしのよるに』で講談社出版文化賞絵本賞受賞した著者が「友情」を描くと光を放つ。アネハヅルの群れがキツネに襲われた。弱肉強食の世界を描くのかと思いきや、アネハヅル達が襲われた時の行動を振り返る。過去に戻れぬツル達のもどかしさと怒りはクルルへのはけ口と化して行く。集団内での圧力に小さな勇気の炎は消え去り心の弱さが顔を出す。押しつぶされる感情や味方がいない環境の中でも見てくれている人、寄り添ってくれる人が必ずいる。自分の為にでは無く、他者への純粋な思いや願い、祈りとも言える感情が奇跡を起こす。5分

2022/12/18

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