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光り降る音

光り降る音

光り降る音

作家
かんの ゆうこ
東儀秀樹
出版社
講談社
発売日
2002-12-01
ISBN
9784062115971
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光り降る音 / 感想・レビュー

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やすらぎ

見えるものの奥にある、見えないものを探している、かんのゆうこさん作。優しい絵を描いた雅楽師東儀秀樹さんのコラボ絵本。人間がまだこの地上に現れる前、美しい音色は自然のままであった。木々の隙間から薫る爽やかな風の音、静かな夜に見上げた星の流れる音、はるか遠くの太陽が降り注ぐ光の音。誰も聴こえないという音をこの世界に響かせるために、目をつむり、片耳を立てて佇んでいる、白いうさぎ。そこに現れた艶やかな鳥。ここに生きるものに美しさを、癒やしを届けるために、この世界に初めて生まれた楽器、鳳笙。今、皆の心に届いている。

2024/02/02

hiro

美しい光の音が聞こえてくるような 優しい絵本でした(*˘︶˘*)東儀秀樹さんの描くうさぎと鳳凰のイラスト とても素敵でした♡

2015/02/07

森の三時

響きという漢字が好きだ。空気の振動が届くと、心がこんなにもふるえるのはなぜだろう。この絵本は、世界にまだ楽器というものがなかったころのとおいむかしのお話でした。ひとりだけの音を、みんなに聴かせるために楽器が生まれたんでしょうね。

2018/09/23

ひめぴょん

すき透った心を持つうさぎだけに聞こえる音。そんな聞こえない音がこぼれ出てくるような絵は雅楽の演奏家でもある東儀秀樹さんが描いたもの。 理解できないことを排除する動物たち。ひとりぼっちになったうさぎ。自分を犠牲にしてみんなが聞こえる音を奏でられる楽器になった鳳凰。和を成すためには犠牲がなくてはいけないのだろうか? 自分が理解できないことを受容する心を持っていたいし、持って欲しい。そうすればきっと穏やかに暮らせる。

2024/03/10

寧々子

楽器がなかった遠い昔、聞こえない音を聞く耳をもった白うさぎが、鳳凰が響かせる光りの音を楽しんでいましたが、そのせいで孤立してしまいます。 すると鳳凰がその哀しみと想いに応えてます。天から差し込む光を表すといわれている雅楽の笙をモチーフした物語は、透き通るように繊細で美しかった。 鳳凰が響かせる光の音と白うさぎが奏でる音を聞いてみたいなぁと思わせてくれます。 東儀秀樹さんは多才なんですね! 色味を絞りさらりと描かれたようにみえる絵が、この物語の空気感にとてもあっていました!

2017/10/15

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