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姑獲鳥の夏

姑獲鳥の夏

姑獲鳥の夏

作家
京極夏彦
出版社
講談社
発売日
2003-08-01
ISBN
9784062118279
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姑獲鳥の夏 / 感想・レビュー

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優希

単行本で再読です。久々に読んだ姑獲鳥。やっぱり面白いです。20ヶ月妊娠している女性、日常と非日常の間の世界。全ては現実でありながらもそれがあたかも現実でないように描かれているため、その空気感にどっぷり浸ってしまい、最後まで騙されてしまいます。目の前にあるものだけが真実ではないという事実を突きつけられる瞬間が好きですね。物語は知っているはずなのに、改めて読んでも新鮮に感じるのが京極さんの魅力です。

2017/12/22

勇波

今年もまた暑い『夏』がやってきました。今回は四六判での再読です。上等な紙質なのか見た目より軽く感じます。。デビュー作にはその作者の本質が詰まってると聞いた事がありますが、この作品はまさにそんな感じ。そして傑作と言われる物語は何度読んでも新鮮な感動が与えられます。ではまた来年の夏に会いましょう。では★

2017/07/28

Aquarius

京極夏彦作品初読みでガッチリと心を鷲掴みにされました。何コレ?凄くない?色々な知識や現象が混在し、伏線等が輻輳しているのですが、読了しその構成に脱帽する。この知識やネタを知っているか知らないかでこの本の楽しさは大きく変わるが、知らずとも十分堪能できる。京極堂の講釈も嫌じゃなく不思議に納得且つ気づけば魅了されており、言葉とは裏腹に?黒衣を纏った京極堂の優しさに惚れた。怒涛の後半、前のめりで読み、残り僅かな頁は真相を焦る気持ちに拍車をかける。『この世に不思議なことなど何もない。』読めて最高に幸せな1冊でした!

2015/07/21

藤月はな(灯れ松明の火)

分冊文庫版がこの版本を基に構成されたと知り、ずっと読み比べてみたかったのですが周りにありませんでした。しかし、引越し先の近くの図書館で置いているのを発見したため、借りて読み比べました。文章がページごとに終わっていたり、行間の使い方や統一性が効果的に使われていて一種の映像化された音楽の印象を受けました。ちなみにノベルスでは「狂骨の夢」の第4版までは文章がページごとに終わっていません。

2011/04/01

猫洞 文月

kindle後半は一気読みだった。ネタを知ってしまうと、かなり無理があるのだけど、それを一気に読ませる京極夏彦の膨大な知識量と語りの巧みさ。この怪奇現象をどう説明つけるのか知りたくて、寸暇を惜しんで読んでしまった。これがデビュー作なんだからまさに天才。

2020/08/27

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