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21世紀本格宣言

21世紀本格宣言

21世紀本格宣言

作家
島田荘司
出版社
講談社
発売日
2003-06-01
ISBN
9784062119627
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21世紀本格宣言 / 感想・レビュー

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読書国の仮住まい

島田さんが様々な媒体で書き記した自己解説や新人賞の論評などを集めたもの。 個人的に気になったのは、金田一少年の事件簿におけるトリック流用の解釈。 2番目の異人館村殺人事件で、占星術殺人事件のアゾート作成に関するトリックを応用したものを使用されている。 このことについて島田さんは注記はなされるべきであり、また映像化は認めないとある。 実際にアニメ化はされておらず、すでにドラマで映像化されていたため封印作品となってしまっている。 占星術で否定された密室トリックを、異人館村の犯人が使用していることについては?

2024/11/02

longscale

単純に評論として今ひとつ。率直に言って、「周りにイエスマンしかいない人の語り方」になってしまっていると思う。巨匠・大家にありがちな……。ただ、著者の主張は一貫して変わらないので、読み進めると真摯さが伝わってくる。要は本格ミステリーの行く末を案じているのだが、その指摘はむしろ物語の創作全般に当てはまるもの。結論には共感するが、そこに至るまでの解釈には納得できない部分も多い。タイトルから受ける印象と異なり、鮎川哲也ら諸先輩に関する文章、御手洗潔が登場する掌編なども収められていて、正直こちらの方が興味深い。

2015/05/24

2003/12/09

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