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ピアノ・サンド

ピアノ・サンド

ピアノ・サンド

作家
平田俊子
出版社
講談社
発売日
2003-12-01
ISBN
9784062121545
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ピアノ・サンド / 感想・レビュー

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★YUKA★

随分長い間積読してた一冊。淡々としていますが、読みやすかったです。平田さん、詩人なのですね。知りませんでした。本編より(かなり長めの)あとがきの方が面白かった過も。詩も読んでみたいなぁと思いました。

2016/02/14

「ピアノ・サンド」と「ブラック・ジャム」の二本立て。「ピアノ・サンド」は100年前のフランス製のピアノを主人公が預かるという話。ピアノが届くのを待っている様子が淡々と、落ち着いて描かれていた。「ブラック・ジャム」は、母親が入院したため実家に戻った主人公の、その町での様子を淡々と描いている。こちらの話には喪失感が伴い、「ピアノ・サンド」よりも心がキュッとなった。最初は文章が好きかもと思ったけれど、読み進めていくうちにそうではないと気づいてしまった。わたしには合わなかった作品。★★★☆☆

2022/08/11

mnr

メトロの貸本サービスでたまたま出会った一冊。こういうのは、あとくされがない関係に似ている。目的があって手にとったわけじゃないからすごく気楽だし、おもしろいと思って目に留まったので読書がはかどる。実にならなくてもいい、純粋に楽しむということが懐かしくてうれしい。

2013/02/07

gojimoto

読み心地の良い短編集でした。 文体も優しく、詩のような感じで、内容も明るくない内容の割に 現実感がないせいか、気持ちよく読了。 久し振りにすんなりはかどった読書でした。

2014/11/24

kaz

「ピアノサンド」100年前のピアノを預かってくれない?という魅力的な導入部から始まり、同窓生と不倫する離婚経験者の女性を浮遊感たっぷりに端整に描いています。燭台の着いたピアノが欲しい。「ブラックジャム」欠陥や欠落を抱えた女性が、欠陥や欠落を持った異性に惹かれる話。明るい話ではありませんが、瑞々しい描写が素敵です。「方南町…」あとがきですが、自らの転居の過程と各話の創作過程が上手に織り交ぜて語られており楽しめます。コード感が希薄ながらセンスの良い音楽聴いたような印象を持った一冊でした。

2014/07/23

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