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テクストから遠く離れて

テクストから遠く離れて

テクストから遠く離れて

作家
加藤典洋
出版社
講談社
発売日
2004-01-17
ISBN
9784062122078
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テクストから遠く離れて / 感想・レビュー

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もっさん

いみふ

2018/02/12

nanchara_dawn

再読。テクスト論批評に対する違和感を言語化し、テクスト論批評ではない形で、作者還元論にもならない批評の方法を模索していく。実際、その違和感は多くの人が抱いてきたのではないかと思うし、著者が提示する方法も、多くの人が、「テクスト論批評」の名を借りて実際にはそうしてきた手法なのではないだろうか。換喩の説明が物凄くわかりやすく、そこだけでも読んで良かった。「ないことがあること」を説明する比喩も秀逸。

2012/03/13

s_mirai

既存のテクスト論の更新を図り、テクストから「作者の像」を浮かび上がらせる「脱テクスト論」を提唱するなど、かなり使えそうな一冊ではある。「作者」論についても、かなりの議論がなされている。理解が追いつかなかった部分も多いので、是非とも再読したい一冊。

2010/09/06

ゆうき

結局これもまたテクスト論に収束するか、そうでなければ作者の意図が意味を拘束する言説の変形のように思えた。が、各小説を実例に解説した内容は分かりやすく、非常に参考になった。

2022/10/29

村上駿斗

二十世紀末の文学批評界を席巻したテクスト論は、作品が生み出す読みの可能性を「作者」に還元することを、厳しく禁じた。が、現実の読書体験において、人が「作者」の意図を想像することも、また事実である。では、これら二つの読み方は、果たして両立し得ないのか。この本は、以上の問いを解決するため、読みの選択肢を一義的に限定するのではなく、むしろ異なる読みの可能性を保証する基になる存在としての、生身の作者と区別された「作者像」という概念を提唱する。

2021/08/07

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