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そして、警官は奔る

そして、警官は奔る

そして、警官は奔る

作家
日明恩
出版社
講談社
発売日
2004-02-01
ISBN
9784062122559
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そして、警官は奔る / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

武本&潮崎その2。不法滞在と人身売買のお話。主人公視点で書かれているので前作よりも読みやすくて面白かった。

2014/03/02

よんよん

警察官とは…それぞれに法を遵守し、秩序を尊重する警察官たろうとしておりながら、歩む道は全く異なる、武本、潮崎、和田、小菅。のぞみがしていること、そして過去が明らかになる時、苦悩する彼らだが、それでも前に進むのだろう。次作も期待。

2016/09/14

さっこ

シリーズ第2弾、面白かったです。不法滞在、児童ポルノ、幼児虐待、人身売買など重い内容です。戸籍の無い子どもがテーマになっていてこの作品が刊行された頃はまさしく社会問題になっていたような気がします。ただ今もこの作品が抱えている問題は変わらずに現在の日本の問題として何も解決されていないんですよね。武本と潮崎ペアの他にも小菅、和田、徳田と魅力のある登場人物との絆が心を打ちました。人を守るために犯す罪。それでもやはり罪は罪なんだと考えさせられる作品でした。

2019/06/16

nemuro

シリーズ第2弾。本文が518ページのハードカバー。迫力の一冊。帯には、作家・横山秀夫が「ほかのどのヒーローでもなく、私は『武本』を相棒に選ぶだろう」と寄せている。池袋署刑事課だった武本は、本庁国際組織犯罪特別捜査隊を経て、蒲田署刑事課強行犯係に異動。外国人の不法滞在・不法就労や児童買春・児童ポルノなどの犯罪に立ち向かう。“冷血”な相方・和田警部補から「鬼瓦のような面」と評されながら、警察官のあるべき姿を愚直に追い求める武本正純。例によって勝手なドラマ化を妄想してみるが、はて、肝心な主人公が浮かばない。

2020/09/20

Haru

犯罪を無くすために奔走する警察官が実感する「法の無力」。日頃、犯したのと同じ罪をヴァーチャルリアリティーで追体験させる実刑があればいいのに、と夢想する私は和田のやり方を否定できない。同情を厭いながらその同情を武器に人々を利用し傷つけて独り生きてきた犯人と、どんな場でも揺るがない信念を父親から受け継いだ武本とは、最後まで平行線のまま。「何度でも捕まえる」と言う彼の優しさが伝わる日は来るのかな。日本では「いない」とされる子供たち。母親の勝手と法の非情さの間で苦しむのは、一番弱い彼ら。ここにも「法の無力」が。

2013/08/04

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