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黄昏の百合の骨

黄昏の百合の骨

黄昏の百合の骨

作家
恩田陸
出版社
講談社
発売日
2004-03-01
ISBN
9784062123327
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黄昏の百合の骨 / 感想・レビュー

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mint☆

こちらは「麦の海に沈む果実」の続編とのことで、過去に一度読んだもののイマイチ理解できずじまいだったので麦の海〜の後に再読。亡き祖母の遺言は、イギリスに住んでいた理瀬が戻り、半年住まなければこの家を処分してはならないというもの。「魔女の家」と呼ばれる古い洋館に何か秘密があるのか。二転三転するストーリーに一度読んだことがあるはずなのに一気読みでした。理瀬が麦の海〜とはまた違った印象で興味深い。連続で読むと謎が少し明らかになってスッキリしました。他の関連本も読んでみたい。古い本なので見つかるかしら。

2020/04/13

bura

理瀬シリーズ長編第2弾。百合の香りに包まれた長崎の古い洋館「白百合荘」。転落死した祖母が残した遺言は、イギリスに高校留学している理瀬がこの館に半年以上住まない限り、家を処分してはならないと言うものだった。言いつけを守り二人の叔母と暮らし始めるが動物の毒殺や知合いの失踪事件、さらに殺人へと繋がって…。従兄弟の亘と稔を巻き込み、フーダニットの心理サスペンスが進んでいく。少女から大人へ。理瀬の持つ深い闇の魅力が読み手を誘い、気がつくと彼女に心を奪われている私がいた。又しても不思議な魅力ある物語を堪能しました。

2022/07/04

とろこ

『麦の海に沈む果実』の続編的小説。前作での、記憶を取り戻したばかりの理瀬よりも、冷静沈着になっている。自分の宿命を受け入れているのが、哀れなようでもあり、頼もしいようでもある。血の繋がらないおば2人と同居することになった理瀬。その家では、数か月前に祖母が亡くなるという事故が起きていた。それは、本当に事故だったのか?それとも…。「魔女の館」と呼ばれる館で、人々の思惑が入り乱れる。「善は悪の上澄みに過ぎない」。そうではないことを願うけれど、最近の色々な事件を見ていると、それが事実ではないかと思ってしまう。

2018/08/10

むっちゃん✿*:・゚

理瀬シリーズ第3段!『私が死んでもこの館に理瀬が半年以上住まない限りは家を処分してはいけない』という祖母からの謎の遺言。[魔女の館]と近所の人に噂され、家中が百合に溢れている洋館。この本はおばあちゃんは本当に事故だったの!?とか行方不明の男の子の無事は!?とかそういうものを推理する話ではない。あの湿原の中に立つ学園を運営する一族の暗い暗い部分の一端を垣間見ることが面白いところ。だいたいシリーズものと言えば案外単体で読んでも面白かった、となるが…本書に関してはこれ単体で読むのとシリーズの順を追って→

2019/04/16

とても面白かったです。こちらも一気読みでした。「麦の海に沈む果実」と同じように、登場人物たちがそれぞれ魅力的でした。最後まで、お話がどう進むのかわからずぐいぐい読めました。物語の雰囲気は昏かったです。グラバー邸など、舞台が長崎だったのが身近に感じました。理瀬や、稔や亘のその後が気になります。続きはあるのかな。

2016/02/21

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