コイン・トス
コイン・トス / 感想・レビュー
Syo
良かった
2024/04/05
星落秋風五丈原
9・11テロの体験を元にした意欲作。世界貿易センタービルの崩壊、その映像を見つめながら、著者が30代を過ごした場所の喪失に受けた衝撃をもとに描かれた異色の小説。喪失と再生を描く連作小説。東都銀行で勤務していた篠山は愛する女性冴子をNYテロで失ってしまう。それでも彼女が死んだと信じられない篠山は相棒の達也と共に探しにゆくのだが。小説現代連載時に読了。『eの悲劇』の主人公達が再登場。
2004/07/09
HaruNii
9.11で愛する人を失くした孝男。 この話はどこに向かうのか全く予想が出来なかった。 読みやすかったしテーマは良かったけれど、ストーリはすっきりしない。
2017/02/26
BluePlanet
★4.1(3.13)2004年6月発行。2001年の911を題材にした小説だったとは。著者もワートレには多数の知り合いがいた事から、このような作品を題材としたようだが、私自身NY留学時に、何度WTCの屋上に上ったことか、また当時オフィスのあった87階?にも何度行ったことか。911の当日、国際本部にいた僕の職場には1機目の衝突後すぐにNYから連絡、そして2機目が衝突する映像を職場のテレビで見ていた僕にとっても忘れる事のできない事件だ。手に汗を握る展開とストーリーの意外性は、最後の結末を除けば素晴らしかった。
2019/05/11
fuji
あとがきや解説を読んで分ったのだけれど、この連作が書き始められてから終わるまで約2年半が費やされていた。そのせいか、タッチの違いがあったり、ストーリーに無理が感じられたのも事実。でも登場人物に託された作者の思いや情熱には引きこまれる物があった。
2014/09/18
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