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すらすら読める伊勢物語

すらすら読める伊勢物語

すらすら読める伊勢物語

作家
高橋睦郎
出版社
講談社
発売日
2004-12-11
ISBN
9784062124270
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すらすら読める伊勢物語 / 感想・レビュー

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pocco@灯れ松明の火

すらすらと読めませんでしたが、楽しく読めました。

2015/10/23

ハル

百人一首からの流れで在原業平に興味が出てきたので今度は伊勢物語へ。彼がモデルとされているのでその人生を辿る物語かと思いきや、短編集のような形をしていたことが意外。「昔、こんな男がいたんですよ〜」の色んなヴァージョンが収められていて、しかもそれは様々な形の愛の教科書として身分を問わず沢山の人に親しまれてきた物語だなんて思いもしなかった。原文も読み易く意訳から内容もきちんと理解出来る。さらに間に差し込まれる伊勢物語成立までの著者の推理が物語への興味をますます掻き立ててくれる。

2016/02/28

にゃーごん

伊勢物語の背景や成り立ち、著者の解釈も興味深かった。雅のかけらもない言い方をすると、ひたすら男女が出会って歌を詠むの繰り返し(笑)。ただ、美人との噂を聞いただけで恋文を送り、ようやく面会を取り付けても簾越しで気配を探るしかなく、想いをつのらせて歌を交わし合う果にいきなり共寝するという急展開ぶりには度肝を抜かれた。現代な感覚だと、まともに顔合わせて話してないやんけ!と思ってしまう。田舎女への扱いも大概なもので、今なら健気と思われる行為も、雅さにかけるという理由で振ってしまう価値観の違いがおもしろかった。

2024/05/11

佐倉唯月

伊勢物語の新たな面を見た気がする。「昔男ありけり」を「かつては男の名にふさわしい男がいたものだ」と訳している時点で「おっ、なんだこれは」と思った。うん。面白い読み解き方でした。

2015/04/18

ハルカ

業平の恋愛事情を並べた短編集。著者の最初の一文の解釈をいちいち訳として入れてくるのは鬱陶しかった。確かにどういう順に話が進んでいるのかとか、男はたいてい業平なのに、女はちょいちょい変わるし固有名詞としてもあまりキャラが描かれてなくて、印象的な女性が少ない。正直微妙。文章も平易で源氏物語ほど綺麗ではない。恋のシチュエーションに応じて読まれる歌を楽しむものとして読めばいいと思う。

2012/06/23

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