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出口のない海

出口のない海

出口のない海

作家
横山秀夫
出版社
講談社
発売日
2004-08-06
ISBN
9784062124799
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出口のない海 / 感想・レビュー

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こうじ

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5/5 素晴らしい本でした。何度も泣いてしまった。甲子園の優勝投手!怪我をしずっとリハビリを続け、更には戦地へ。野球やっていた仲間、ボレロの喫茶店のマスター最高の人達です。本にも書いてかったが、大リーグで日本人が堂々と野球をしている。平和なんだね!

2015/08/17

takaC

「出口」なし。あっても出てはならず。

2016/12/22

nyaoko

映画は見たけど、原作は未読だったので。実は回天を知ったのは今から24年前の事だ。うちの元請け先の社長さんの船の名前が「回天丸」となっていて、夫が「恐ろしい名前付けとる」と言った一言だった。私は回天と言う存在を全く知らなかった。海の特攻、人間魚雷、鉄の棺桶、そんな恐ろしい物が実在していたなんて驚愕だった。その後、映画を見た。回天にまつわる本も読んだ。回天の搭乗者の平均年齢は21歳。今の時代なら大学3年生。未来ある優秀な若者達が無残に散っていった。やっぱり原作を読んで良かった。涙が止まらなかった。

2016/04/23

taiko

大学で野球部に所属していた並木は、太平洋戦争の学徒出陣で人間魚雷回天に乗ることになった。 現在も生きた同窓生が再会を機に語った並木の思い出と、戦争の記憶。 永遠の0で読んだ神風特攻隊に続いての回天による神潮特攻隊の話。 今でもいるような、普通の大学生達の運命が、戦争により大きく変わってしまったという事実がとにかく辛い。 前書にもあったように、今では特攻を志ざした人たちがお国のためにと、積極的に志願した訳では無いことは充分理解して読みましたが、並木の弟のように→続く

2017/10/09

もぐたん

負け戦だと薄々気付きながら、死へと向かう日々の絶え間ない葛藤を思うと胸が締め付けられる。二度と海からは生きて戻れない人間魚雷。それは神風特攻隊の海軍版。死がすぐそこにある日常でも、夢を諦めなかった主人公が海に消えたあと、戦争は終わった。死にたくない、誰も殺したくない、誰も死なせたくない、もっと生きていたい、そう思いながら儚く散った沢山の命と、生き長らえた罪悪感を抱きながら一歩踏み出した人々の涙の上に、今がある。シンプルに、ストレートに、「戦争は嫌だ」と訴える名作。★★★★★

2021/08/16

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