サンカの民と被差別の世界 (五木寛之こころの新書 6)
サンカの民と被差別の世界 (五木寛之こころの新書 6) / 感想・レビュー
gtn
例えば漁民は、士農工商よりは下だが、卑賎視される賤民でもなく、「境界」に位置していたという。運輸業(かご、飛脚)、林業(樵)等もこのカテゴリーに入る。当時の身分制度に括られず、差別の対象とされた人が存外に多いことに改めて気付く。
2018/06/05
ninestories
読んだが、あまり印象に残っていない。五木寛之先生の本は、通勤電車ですっと集中して読める。
2016/04/05
栗きんとん
「日本の路地を旅する」が非常に深く非差別部落に切り込んだものだったので、それと比べると少し物足りなさののこるものだったかな。一昨年にしまなみ海道を自転車で走ったため、村上水軍や家船のあたりは興味深く読めた。そんな人たちがいたこと、そんな歴史があったこと、知らないことが多かった。「風の王国」読んでみようかな。
2015/08/25
どくたや又右衛門
五木寛之こころの新書の一冊。このシリーズ、かなり絶版になっているが、これはまだ入手可能。中国地方、関東地方にスポットをあてる。瀬戸内では、家船(えぶね)と呼ばれる海の流泊民を取材、さらに山の流泊民の話題も。そして関東では浅草を中心に弾左衛門、車善七などを語る。紀行文にも似た旅の中で、思いを馳せる五木氏。忘れてはならない歴史、と五木氏は語る。
2013/08/24
Kazue Hayasaka
消えゆく記憶の一端を、わたしもわずかに持っているように思う。心ひかれるし、日本人ってこういうことなんだと思う。
2012/02/20
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