言論統制列島 誰もいわなかった右翼と左翼
言論統制列島 誰もいわなかった右翼と左翼 / 感想・レビュー
Tui
タイトルも表紙も、ちと狙いすぎ。古市憲寿(若い自己中な社会学者)の本みたいに、ぱっと見が爽やかな装丁にすれば、もっと手に取られやすかったのに…。やや突っ込んだ物言いをする3人の著者から想定した読者層を見込んでのことでしょうが、今読むとそんな過激なことを話している気はしません。そう。約10年前の対談なのですが、現政府やメディアの物言いのほうが、より過激に極端になっているように感じるのです。堤未果の名著『社会の真実の見分け方』に書かれているアメリカの問題は、すでに政策として日本にも深く浸み込んでいたのですね。
2015/06/27
友川サイコー
五十過ぎて親の七光り以外で生きてきたこともない人間が、国家背負った気になっているというのは滑稽で不気味ですね( ̄ー ̄) 2005年発行
2016/07/08
千葉さとし
2005年に刊行された本書が指摘する「言論統制」のあり方は、あの地震を経てより一層強化されているように思う。「被災地のことを考えろ」と、被災していない人が言うことに感じられる違和感、そのあたりが少し腑に落ちた思いだ。話題は右翼/左翼、国家論に教育論、「放言」や優生学的思考などなど多岐に渡るもの、ついて行くのは簡単ではないけれど、鼎談なのであまり予備知識のない人でも読めるものだと思う。「そもそも何が問題なのか」という問いを手放さない大人たちの議論、楽しませていただきました。
2011/07/05
samandabadra
森さんの本をずいぶん読んでの一冊なので、自分が質問したいことを鈴木さん、斉藤さんにずいぶん聞いてもらったように思います(笑)。それを除いても、いろいろなところで、これは引用できるという話がずいぶんあり、鈴木さん、森さん、斉藤さんの議論はかなり新鮮でした。特に法律や政治のあり方、支配者を縛るものから人々の生き方を縛るものへと変わってきているという指摘、何か違うと思っていた社会の方向性への違和感に言葉を与えてもらいました。
2014/05/02
hiratax
この頃、斎藤貴男ブームが一瞬あったよな。
2005/12/02
感想・レビューをもっと見る