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夏の吐息

夏の吐息

夏の吐息

作家
小池真理子
出版社
講談社
発売日
2005-06-30
ISBN
9784062129879
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夏の吐息 / 感想・レビュー

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あつひめ

短い中にたくさんの感情が蠢いている。実生活では絶対に経験できないような物語にページをめくるたびに染まっていく私。恋愛小説を手にするのは、自分では得ることができない世界をいともたやすく目の前に並べてもらえるから。小池さんの作品は、夢の世界みたいな気もしてしまう。人の生活だけど・・・ちょっと焦がれてしまったり。世の中男と女しかいない。そして魅かれあい憎しみあい・・・それでも忘れられずいつの間にか心の拠り所になったり。「秘めごと」が好み。こんな関係って切ないけど線香花火みたいなジリジリした愛でいいな。

2012/08/25

紗世

他人には理解されにくい恋の話、短編集。面白かった。潔癖な人には受け入れられない大人の話もあったし、やましい関係ではないけど人には説明しづらい関係の話も。長い人生の切り抜きで、その後どうなったんだろうと気になるお話たちでした。

2024/10/14

JUN

友人に頂いた作品。6つの短編が収録されていて、最終的な結末は読者に委ねる作風が多かった。なんとなくホンノリ読めた。

2017/05/05

mami

まさに大人の恋愛小説。型にはまった結末には至らず、これから先は読み手の想像にゆだねられる。余韻の残し方がとてもお上手。六つの短編が収められているが、特に最初の「秘めごと」が素敵だ。

2016/11/24

ミサ

短編集。聞き上手の初老の詩人が素敵だった。「愛」という言葉をぴったり使える時なんてほとんどなくて、詩人でさえも言葉と戦っている様子が窺えた。行方不明の夫を待つ女性がとても切なかった。心情が細やかに描かれる、いい短編集だった。

2022/11/18

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