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さよならアメリカ

さよならアメリカ

さよならアメリカ

作家
樋口直哉
出版社
講談社
発売日
2005-07-01
ISBN
9784062130264
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さよならアメリカ / 感想・レビュー

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押さない

9/10 タイトルは『sayonaraアメリカ』表記にしてほしかった。袋を被る行為は自己武装であり、そうしてひたすら自生していく。男の前に登場する引きこもりの弟も同じ袋族の女も全ては男が袋の中に(から)見た自意識だ。必要以上の難解な記述はせずストーリーの文脈を守っている所が良い。リスペクト先『箱男』に負けずとも劣らない作品。

2024/06/26

メカ黒猫

肥大した自意識が心を壊し、妄想と現実の垣根をあいまいにし暴走する様を描いた作品。。。ってこれ安部公房の「箱男」!メッセージは違うのかもしれないが、設定や構成が非常に似ている。オマージュ作とかトリビュート作とかつけないと何かしらのクレームが来るかもと感じた。まあ賞をとっているくらいだから、そこらへんクリアしているのでしょうが。回収しきらない辺りもそっくりなので、私の感想も中途半端に終わっておきます。

2012/10/01

刻猫

小説として楽しめた。ただ、作者の伝えたかったことを読み取ることが、上手くできなくて残念だった。序盤は普通に、ある奇妙な人種の話だと思っていたんだけど、いつの間にか、何だか寓話的な話になっていた。ただ文体自体は気に入ったから、他の作品も読んでみようと思った。

2011/04/22

なみ

序盤は、ありがちな心理をもって、それを実際に行動した人の話かと思っていたら、ぐんぐん引き離されていった。ゴム質の女の子とか、弟?と塩とか、放火とか、突っかかるところが多いな。何を表現したかったんだろう。

2010/08/01

星辺気楽

題と中味がこんなにも違う小説も少ないと思うけど、よくよく考えれば深いところで密接につながっていたりして・・・異次元的な不思議なお話。でも何やら、人生のリアリティも感じる。

2017/01/22

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