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灰色のダイエットコカコーラ

灰色のダイエットコカコーラ

灰色のダイエットコカコーラ

作家
佐藤友哉
出版社
講談社
発売日
2007-06-01
ISBN
9784062130639
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灰色のダイエットコカコーラ / 感想・レビュー

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とら

読むのに時間がかかった。この本では覇王になるだとか肉のカタマリだとか、表現は凄いけれど、まあ要するに幸せとは何か、とかそういう主題だったのだろうと思う。昔から叶えたい夢があって、それを簡単に諦めることは やはり逃げだ。でもだんだん大人になってくるにつれて、現実を見てくる。仕方が無いことだ。でも幸せを見つけることができれば、それが最善。この作品、佐藤友哉さんは五年の歳月をかけて作ったらしい。それは佐藤さんもこの主人公と同じであったからなのだと思う。うん、でも夢を追いかけるのってやっぱ悪いことじゃないよね。

2012/05/22

ゼロ

現実と向き合うとはどういうことなのか?幸せであるとはどういうことなのか?肉のかたまりを否定する僕の青春物語。たくさんの人間と触れ合い、出会いと別れを繰り返し、僕は一つ成長した。過激な描写も目立つはモノの、若者なら共感できる部分も多いはず。また読んでみようと思える作品でした。

2010/12/14

ミツ

これは恥ずかしい。痛々しい。枕に顔を埋めてバタバタしたくなる。 寂れた地方都市で何者にもなれない自分に絶望し、“覇道”をひたすら追求する、そんな自意識過剰の19歳の都合のいい気持ち悪い欲望、妄想が虚実の区別なく展開される。 果たして作者はこれを皮肉として書いたのかそれとも本気で書いたのか……。 再読が必要な気がするが、正直二度と読みたくない。

2010/01/24

ちょん

相変わらずの佐藤さん。「肉のカタマリ」が頭の中から離れない。そんな私は間違いなく「肉のカタマリ」それはそれで、幸せです。

2013/05/08

くろり - しろくろりちよ

「終わっちまった僕系」でした。覇王となるか、肉のカタマリとなるか二択の人生。普通のまま19歳を迎えた自分に唖然とし、才能を探りながら普通を見下し嫌悪し、覇王と覇王になれずに散った友を崇拝しいつか自分もその域に達すると嘯きながら、小児ガンの子どもと妊娠して他人を認識したハサミちゃんと普通に帰属していく、そんなありきたりででもここまで濁った二段組みの文章に魅せられ始めたら狂気が近くなった気がするわけで。嫌いじゃないこの嫌悪感。

2012/06/01

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