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魔王

魔王

魔王

作家
伊坂幸太郎
出版社
講談社
発売日
2005-10-20
ISBN
9784062131469
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魔王 / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

集団心理やファシズム・憲法・政治と伊坂さんの引き出し多いですね。兄の考察に共感させられたり。宮沢賢治の詩も鮮烈ならば、効果的に使う伊坂さんも凄いです。クラレッタのスカート直せるほど勇敢でもないし、流され易い人間ではあるけれど、マクガイバー以上に考えろ考えろ私。『ゴールデンスランバー』後書きで、広げた風呂敷を畳まないことについて触れていましたが、これは続編『モダンタイムス』が有るのですね。消化不良気味なので続編読むまで感想消灯です。資材管理部の千葉さんて『精度』の千葉さんですか。

2011/09/11

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

伊坂さんは、やっぱりすごい。読んでいるうちに、よくわからなくなってきた。考察せずにはいられない安藤兄の気持ちがよくわかる一方で、「いくら考えても答えはわからん」と思う自分もいる。「何を信じてどう行動するかなんて、自分次第だ」とはよく聞くクリシェだが、本当の意味でそれを実現できている人は一体どのくらいいるのだろうか?人は誰しも、誰かに、何かしらの影響を受けて生きている。その人に「響いてくる影」を排除することは決してできない。それでも、自分の頭でよく考えて出した答えには後悔しないくらいの人生を歩みたい。

2015/05/04

ちはや@灯れ松明の火

考察せよ、さもなくば絞殺されるだろう。ファシズムの考え方は畜産に近い。安全、栄養、当然のように快適な環境を与えるシステム。求められるものは丈夫な身体と素直な精神。思索する頭脳は根こそぎ奪い去る。体制の崩壊に繋がり得る己の存在意義への問い掛けなど不要、屠殺場に導かれるその時までは。見えない網が張り巡らされた小奇麗な社会に安穏と暮らし、気付けば科せられた首輪にじりじりと絞めつけられる仕組。考えろ考えろ、濁流に流されぬ術を。離れていても互いを思うように葉を揺らして屹立する二本の兄弟の樹木のように。

2009/12/14

藤枝梅安

私はいつも本を読むときはカバーを外している。カバーを付けたままだとペラペラうるさいからだ。で、この本もカバーを外したら灰色の地に 「息子よ、なぜ顔を隠すのだ?」 「お父さん、魔王が今、僕をつかんでいるよ」シューベルトの歌曲「魔王」の日本語訳をはじめ、いくつかのフレーズが印刷されている。主人公は「安藤」という男性。弟の潤也と二人暮らしだ。二人が小さい頃、両親は交通事故で亡くなった。その時後部座席に座っていた兄弟は命拾いし、現在に至っている。潤也には詩織ちゃんというカノジョがいる。ちょっと変わったコだ。

2009/08/09

しろいるか

政権交代や憲法改正論などタイムリーな内容で、今の日本で本当に犬養みたいなリーダーが登場したらと思うと、空恐ろしく思う。

2009/09/10

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