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嫁盗み: 重蔵始末四長崎篇

嫁盗み: 重蔵始末四長崎篇

嫁盗み: 重蔵始末四長崎篇

作家
逢坂剛
出版社
講談社
発売日
2006-03-01
ISBN
9784062133388
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嫁盗み: 重蔵始末四長崎篇 / 感想・レビュー

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いざなぎのみこと

重蔵長崎へー幕府に認められ、唯一の開港地、長崎へ赴任した重蔵と団平。長崎ならではの文化に触れながら、見え隠れする薩摩の影、そして変わらず悪を断つ重蔵。意外と知らない江戸時代の風習に触れながらストーリーを進められるのがいいですね。いつものムードメーカー、余一郎がいないのが寂しい限りです。

2018/07/30

マカロニ マカロン

個人の感想です:B。長崎旅行の関連本として読みました。出島、唐人屋敷、大浦、眼鏡橋等など先日の長崎旅行で訪れた地名がいろいろ出てきて嬉しくなりました。主人公は元火盗改めから長崎奉行手附出役に抜擢された近藤重蔵(24)とその配下の根岸段平(29)。重蔵はオランダ人にも負けない立派な体格で赤い鞭が得意技で不正に対する嗅覚が鋭い。段平は年下の主の命令に従う平凡な部下。将軍家斉の正室に娘茂姫を出した薩摩藩の島津重豪がフィクサーとして長崎に影を落とす。独身の重蔵の色好みな様子とか、上から目線の捕り物帳が独特。

2014/09/21

沼田のに

長崎の貿易の話になると、たいがいは薩摩藩が抜荷で悪者になるけど叉かと思っちゃう。薩摩には薩摩の都合があって、そっちの話も面白いのに一辺倒で残念。重蔵殿の度量の大きいとこみせたれという気分。6/10

2014/12/17

鬼山とんぼ

シリーズ4作目で舞台を長崎に転じ、相変わらず年齢不相応に世間ずれした近藤重蔵の快刀乱麻を断つが如き頭の回転と腕を働かせる。少し間抜けなところがある団平の人間臭さがよろしい。この連作はスペイン物でライバルでもある佐伯泰英の「酔いどれ小藤次」シリーズの向こうを張った作品のように感じる。現実離れしたキャラの設定や都合よすぎる展開などが共通しているからだが、時代物では佐伯さんの方が上手(うわて)かな。そこそこ面白いのだが展開が安直で、本来は非常に緻密なはずの作者がやっつけ仕事で書いたのではと疑ってしまう。

2017/07/10

poefan

紅毛の人、異国の風、密通、嫁盗み、さんちもさからめんと、聞く耳を持たず、の全6篇。1794年2月3日から1796年の6月、8月ころまで。舞台は江戸から長崎に。相変わらず重蔵氏が加わると会話が面白くなる。

2013/06/01

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