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vintage '06 (ヴィンテージ・シックス)

vintage '06 (ヴィンテージ・シックス)

vintage '06 (ヴィンテージ・シックス)

作家
石田衣良
角田光代
重松清
篠田節子
藤田宜永
唯川恵
出版社
講談社
発売日
2006-06-09
ISBN
9784062134507
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vintage '06 (ヴィンテージ・シックス) / 感想・レビュー

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Hideto-S@仮想書店 月舟書房

【ワイン】をモチーフに、6人の直木賞作家が競演するアンソロジー。良いワインの味わいは〈芳醇な〉と表現されることが多いと思うけど、この言葉が似合う素敵な物語が揃っている。〈栓を抜く〉という儀式のような動作が、ボトルの中で眠っていた時間が再び動き始める象徴になっているようだ。乱暴だけど〈あの日〉と〈いつか〉の物語に分けられると思った。特別な人と出逢った年に造られたワイン。いつか一緒に飲む日を夢みて大切に保管されるワイン。特別な日に飲んだこの味を覚えていようと誓うワイン。特別な誰かと一緒に……。

2015/05/09

ワニニ

熟成され、香りや味が深まるワインをキーアイテムにした、人気作家6人の短編集は、イイ感じに酔える。ヴィンテージワインを買おう、飲もうと思うのはやはり特別で、何か思い入れがあればこそ。だから、どんな生き方と、どんな話と絡めるのか…角田光代のストーリーは特に好きだ。それにしても、この順番が絶妙。石田衣良でホロっとさせて、角田で逃避&希望を見出し、重松清は優しいという名の優柔不断に、もの凄くイライラしたけれど、篠田節子の面白さで救われ、藤田宜永で夢見心地な気分に、最後は唯川恵の愛で締め括る。オトナなアンソロジー。

2015/06/05

こたろう

直木賞作家6人によるワインがテーマのアンソロジー。短篇ながらどれも読み応えあり。やはりワインだから熟成ってことなのか、大人が主人公の落ち着いた話が多く、静かな気持ちで読めた。角田光代「トカイ行き」は味の記憶から過去を受け入れていく流れがすごく好き。唯一、重松清「ひとしずく」はザラッとした話。この方はほんと人の気持ちを掘り起こすのが上手いなぁ。

2010/11/03

りか

私が好きな作家の角田光代さん、石田衣良さん、重松清さん、篠田節子さん、唯川恵さんがワインをテーマに書かれた短編集でした。どのお話もそれぞれの作家さんらしいお話でとても楽しく読むことがでしました!特に重松清さんのひとしずくは秀逸です。

2010/07/27

ゆい

07よりも読みやすい!石田衣良と角田光代が最高、唯川恵は相変わらず堂々とした色っぽさ。07の中の話は暗くて切ないものが多かったけど、今回は優しくて前向き。一息に読了です。ひとつだけ、重松清…あれはきつい。ストレスがたまりそうな話で、最後にああまとめてくれなかったらもっと辛かった!でも総じてすごく良かったです。アンソロジーいいなあー!

2014/06/12

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