東山殿御庭
東山殿御庭 / 感想・レビュー
眠る山猫屋
プレミア価格から急落、即買い!と飛び付いたら、新編が他社から出版されたばかりだったのね・・・。異形コレクションに掲載された一休宗純さんの室町冒険譚。いずれも再読だけれど、人間臭い一休さんに癒された。いや、怪異はグロテスクの極みなんだけれど。過去の怪異に巻き込まれたり、応仁の乱を逃げ惑ったりする一休さんは、大概人間っぽい理由で自ら巻き込まれていくのです。
2019/05/03
紅はこべ
時代は室町。四代〜八代将軍まで、一休宗純を主人公に据えた伝奇ホラー連作短編集。確かに一休さんなら、名探偵役にふさわしいキャラ。本作の一休禅師はなかなかの武闘派。たくましくて男らしい。表題作が一番読み易い。オチもきれいだし。匂い(臭い)の描写が強烈。闇の世界の物語。
2011/01/25
鯖
暁けの蛍をもっとグロテスクにしたホラー短編集。「尊氏膏」足利尊氏の死因ともなった背中のできものの特効薬とされるものはどうやって作ったのかとか、まあよく考えらっしゃる…。グロい。
2015/06/06
松風
表題作以外はグロテスクホラー。グロより、義政庭狂いの謎解きの表題作のような切なさをはらんだ短編がもっと読みたかった。
2014/03/18
辺野錠
元はテーマ別アンソロの小説だから直球なモンスターホラーありゾッとするホラーあり切ないホラーありと幅広いのが良かった。そんな様々な怪奇現象に度胸は満点に立ち向かう一休さんの姿が鮮やかで一級品。事件に遭遇する時代がバラバラなのも良かった所。第一話と第三話のおぞましさ、ラストの話の切ない真相が印象的。
2016/04/15
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