優しい子よ
優しい子よ / 感想・レビュー
ライアン
2006年刊。久しぶりに読んだ。著者の妻である女流棋士に少年からファンレターが届いた。その少年は自身も死と隣り合わせの病にかかりながらも、妻が子供の頃に事故で傷めた足を気遣い(今も若干の不自由が残る)「せんせいのあしがいたくならないようにおいのりします」と言う心優しい少年だった。そんな少年との手紙やメールを通しての交流は心温まるものだったが、10歳の誕生日を過ぎたあと、彼は天国へ旅立ってしまう。という表題作の他、著者の20歳以上年上の友人の死と彼の故郷を訪ねた話、心優しい少年が亡くなった翌年に妻が出産する
2016/02/26
あつひめ
ノンフィクションとして描く時の難しさがアチコチに散らばっている気がします。茂樹君からのメッセージ、高橋先生からのメッセージ。一つの歯車がギシギシ動き出したら隣の歯車も、その隣も・・・ってどんどん動き出した感じ。小さい時から大病を経験した子は周りに対して本当に感謝し気を遣う。辛い・・・という言葉は口にしない・・・周りを悲しませるから・・・。その痛々しさが文面からもあふれる作品。誕生で二人の間に元気な産声を上げた赤ちゃんは・・・きっと人の痛みがわかる子に育つことでしょう。だって二人の子なんだもの。
2010/03/24
キクノ
ノンフィクション?私小説?だったのですね。10歳の少年の優しさ、強さが心に染みました。生と死を考えさせられる1冊です。
2015/12/29
mataasita
優しい子と優しい大人たちの本。
2018/10/21
もくれん
私小説なので、小説とノンフィクション、2つの本棚に納めました。
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