狂骨の夢
狂骨の夢 / 感想・レビュー
優希
海鳴りの音と共に闇へと誘われていくような感覚に陥りました。何度殺しても蘇る髑髏、骨に翻弄される男たち。謎が謎を呼ぶ中で渦巻く狂気にシンクロしていくのが恐ろしさすら感じます。常識では考えられないことが起きても飲み込まれるのが魅力とも言えますね。隅々まで仕組まれた罠は全てが骨に集約されていくのが美しい。殺人事件と髑髏と生首が絡み合った最後の真実に救いはありませんが、それにより、世界が完成しているのだと思います。
2017/12/30
勇波
この版型でのシリーズはここまでとのらしい。「鉄鼠」の重量級こそこの大きさで読みたいんですが…。さて本書は何度目かの再読です。何度首切った事か忘れる程。。スケールの大きさはシリーズ随一の規模だと個人的には思ってます。読む度に感想で書いてますがこの物語の主役は何と言っても朱美さんです。新作が出るのであれば是非登場して欲しい人物の一人です★
2017/11/19
Zann
★★★★☆騒騒騒……と海鳴りが聞こえ、山育ちのはずの私の中に海の記憶が重なる。朧げに湧き立つ私ではない記憶──朱美と気持ちがシンクロしてしまい、自分の存在意義もグラグラしてしまいながら読み進めていきました。そして髑髏に翻弄されていく男たち。長い長い人々の闇を見続け、このままこの闇の中にいてもいい様な気持ちになってきた頃に京極堂登場。一人一人祓われていく事になぜか慄きながら、読み手である私も祓われていきました。闇を抜けた先の光は懐中電灯。やっぱり榎木津さんは最高です(*^^*)
2017/07/28
hana
とても面白いのだけど、途中何が何だか分からなくなってしまった。京極さんのお友達の登場も、一冊ごとに増えていくし・・・。降旗さんも常連になりそう。メモっとこかなぁ・・・。
2014/10/02
うず
諸事情によりハードカバー版。分厚いよ重いよ手に収まりきらないよ疲れたよ。今回は京極堂を中心にしてっていう展開ではなかったから読むのに時間がかかったな。あれもこれもって情報が多いのに京極堂が纏めてくれないら〜って責任転嫁するぐらいには疲れた。あとは宗教と政治の話はいつの時代もタブーです。そんなこんなでダラダラ読んで(文句を言いつつ最後まで楽しく読んだよ)最後は成る程ねと納得させられました。
2018/08/15
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