KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

われら猫の子

われら猫の子

われら猫の子

作家
星野智幸
出版社
講談社
発売日
2006-11-10
ISBN
9784062136952
amazonで購入する

われら猫の子 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

hirune

表現とかが小難しいところもあって、よく理解できてるかわからないので 私の感じたままの感想ですが、現代社会の寂しさとか閉塞感とか生きにくさが込められた大人の寓話的な短編集でした。そして随分エロティックだった。「われら猫の子」「砂の老人」「ててなし子クラブ」「エア」が好きでした。しかし いくら不老不死でも、砂を吐く永遠の老人にはなりたくないなぁ?

2019/01/25

メルコ

11篇の短編を収録。「紙女」紙を異様に愛する女に出会った作家ホシノは、結婚して全身に文章を書く"芳一プレイ"を行うが…。「チノ」中米の小国のゲリラに加わろうとする男は、奥地の村で協力隊くずれの女に出会い…。「われら猫の子」1年間海外と日本の遠距離恋愛をしたカップルが一緒に住むことになり…。「砂の老人」知り合ったボルヘス3世に砂でできた本を読みたいと言う。星野智幸の作品では男女や生死といった境を通り越す。そして常識に囚われない奇妙な世界を作り上げていく。

2023/04/21

ミュポトワ@猫mode

なんでしょう、青空の中なのに霞がかかっているような、そんな印象の話でした。短編集なので、読むのは大変ではなかったのですが、何とも言えない靄のかかったような感じでした。この作家さんの本を読むのは初めてだったので、ちょっと「う~ん…」となってしまいました… なお、電車の中で読んでいたら、隣に座っていた小さい子供が、表紙の絵が異常に気になったらしく、覗き込むように見られたのが印象に残ってますwww

2018/04/21

おこめ

デビューから10年間を集約した短編小説集。個々の物語世界や主題が比較的明確で、サクサク読めた。個人的には「紙女」、あと「ててなし子クラブ」がすきかな。短編であり、著者自身の描きたいことが明確に先行している印象の所為か、やや説明しすぎているように感じることも。(意図的でまとまっているということでもあるが。)登場人物の思索として物語内におさまればむしろ好きなタイプなのだが、「著者の主張や問題意識を登場人物をつかい語らせている」ように物語の外を感じすぎてしまうと、あまり好みでなくなるのかも。長編作品も読みたい

2010/12/10

mick

題名と表紙の装幀に魅かれたが、それとは関係なかった。厚いわけでもなく短編なのに長編を読んだような重さで、作品の底流に共通したものがある。いろいろ考えているうちに、いつの間にか置き去りにされている。自分が感じていたある思いが小説になるとこう表現されるのかと感じられるものがあった。

2017/06/12

感想・レビューをもっと見る