京極夏彦画文集 百怪図譜
京極夏彦画文集 百怪図譜 / 感想・レビュー
優希
妖怪の図版集。様々な妖怪のリトグラフにただうっとりしてしまいます。京極さんが絵もお描きになることは知っていましたが、こうして集まると何とも言えず見とれますね。おどろおどろしい中にも何処となく感じる可愛らしさとユーモア。妖怪好きですし、京極ファンでもあるのでこの本は大満足です。完全に趣味本。時折眺めてはにやける自分の怪しさよ。
2017/04/08
ひらちゃん
毎晩眺めてるってどうよ。確かに不気味な妖怪たちだがどこか可愛いくもある。そして毎晩眺めてると愛着が湧いてくるんだなぁ。スタンダードにお化けっぽいのは毛倡妓。猫またがおしゃれ。豆腐小僧にいたっては怖いんだろうか?疑問です。図書館で借りたので返却まで眺めます。京極さん、絵上手いなぁ。もっと見たいなぁ。
2017/01/22
sin
タイトルに“百怪”とあるが百体の妖怪が顔を揃えている訳ではない、ならばこの百はたくさんと云うことだろう。元はリトグラフであるから印刷されたモノではそのテキスタイルは表現出来ない、なのでその質感は想像するしかない。それはまるで京極夏彦と云う才能を利用して、妖怪たちが僕たち人間に挑んできているようだ。妖怪を「想像せよ」“Don't think.Feel.”なのだろう。
2024/04/29
キジネコ
京極夏彦さんの画文集です。妖怪です。妖怪は人の心に映る自分自身の影の様なものではなかろーか、と図譜を眺めながら思うんです。背逆し拮抗し泡沫の如き不実を自身で呪う時、見えるはずのない妖怪に絡めとられる。この作家さんは、器用な方なのですね。緻密な絵に著した妖に美しさを感じてしまう。人の器用さは利点であると同時に己を縛る枷にもなる…て奇妙な感想を持ちました。これも、光に背を向けた己の影に潜む妖怪の声かもしれません。福の神ゑびすさんの解釈になるほどと頷く。幸も不幸も己しだいという事なのでしょう。
2021/03/15
麻衣
わたしの恋する妖怪たち。はぁと。
2017/05/06
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