作家の値段
作家の値段 / 感想・レビュー
あかくま
初版や稀覯本にはあまり関心はないのだが(もっとも、関心があったところでお財布事情が許さないが)、筆者の博識と作家のエピソードが面白く、楽しんで読めた。それにしても・・・いわゆる「文豪」という方々の著作、随分読み落としているなあ・・。時代を経ても残っていく作品には魅力があるはずだと思うので、今年は名作と言われる本も読んでいこうかしらん。
2014/01/09
ホームズ
古本の話が面白かった(笑)まあ何十万もするような本は買いませんが(笑)初版とか気にしないし(笑)色んな作家さんの話があって楽しめました(笑)やっぱり江戸川乱歩や横溝正史、坂口安吾などに目が行ってしまったけど(笑)野村胡堂や夏目漱石、永井荷風などまた読みたい本が増えてしまった(笑)
2009/07/16
giant_nobita
タイトルは福田和也の『作家の値うち』のオマージュっぽいが、こちらは日本近代作家の古書価をテーマにしたエッセイ。直木賞作家だけあって、作家にまつわるエピソードや作品の批評、著者自身の思い出話を織り交ぜた読み応えのあるエッセイに仕上がっているが、肝心の古書価については著者自身の経験や調査によってではなく知り合いの古書店主から聞いた話をそのまま使っているので、ずるい気がした。連載小説の切り抜きで作った本が古本屋で結構人気だったり、宮沢賢治が有名になっていく過程に古本屋が関わっていたという話が興味深かった。
2017/06/18
シャトル
評価B。図書館本。古書店主でもある作者のエッセイ集。まさしく作家の値段!名だたる文豪の古書の取引価格と作品や生い立ちにまつわるエピソードが綴られてます。総勢24名。司馬遼太郎、夏目漱石、直木三十五、太宰治、など著名な作家ばかりで豪華です。大変おもしろかったです!2012/10/13読了
2012/10/13
巻 物
後世に残すべき本は大事にされ、価値を持たせる。誰もが知りうる大作家が揃い、その人と文学書の生まれた背景を垣間見る事ができた。一般には知ることのない業界の情報交換・結束のネットワークには驚いた。___読者の求める「何が稀覯であるか」の基準を探り続ける「古本屋」の側から述べた「読めば儲かる実益作家論」とのこと。出久根氏「あとがき」より
2010/10/18
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