Vintage'07(ヴィンテージ・セブン)
Vintage'07(ヴィンテージ・セブン) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
初出誌を見ると、小説現代。協力サントリー株式会社ワイン事業部。ワインのために作った物語5話。伊集院静 パリの小鳥屋 2005年1月、江國香織 壬生夫婦 2006年2月、小池真理子 過ぎし者の標 2006年5月、佐藤賢一 女王 2005年4月、藤原伊織 オルゴール2006年11月。vintage 06が、同じく直木賞作家によるワイン物語集。 小池真理子と藤田宜永を別々にした意図は何。vintage 08はない? 直木賞作家に書いて貰うのは大変。書いた人達に拍手。
2013/08/17
小太郎
積読本消化。ワインにまつわるアンソロジー。伊集院静、江國香織、小池真理子、佐藤賢一、藤原伊織という豪華メンバー。帯には「急逝した故・藤原伊織の遺作『オルゴール』を含む珠玉のアンソロジー」と書いてあってそれで入手したのかもしれません(記憶が・・)藤原さんが亡くなってすぐの2017年に刊行されたのですね。伊集院静さんも去年逝去されているのでこのメンバーではもう組めない本です。どの短編も今読んでも十分に鑑賞に堪える作品になってるのは流石。この中ではやはり「オルゴール」と江國さんの「壬生夫妻」が良かった。★3.5
2024/11/01
きんばら いつき
最後の「オルゴール」がお気に入り。亡くなった妻の前夫に会うのはどんな心境か?そして、その人物から融資を受けるのはどんな思いか?まったく想像がつかない状況だからこそ、興味が惹かれた。妻も会社も失った日比野の行く末が気になるが、どうか妻の後を追わないでほしいと思った
2023/05/06
あつひめ
全員が直木賞受賞作家というチョー豪華な作品。ワインの独特の香りに包まれた中での人を思う心。どんなアルコールよりも血のように赤いワインは特別な飲み物のような気がする。小池さんの「過ぎし者の標」が胸を突いた。
2011/04/03
Iku
ワインアンソロジー第二弾。今回は佐藤賢一さんの「女王」がよかった。フランス、ルイ15世の時代、当時よく飲まれていたブールゴーニュ酒ではなく、ボルドー酒を流行らせたホンパドール公爵夫人の策士ぶりにあっぱれでした。
2015/09/20
感想・レビューをもっと見る