(新装版) 天璋院篤姫 (下)
(新装版) 天璋院篤姫 (下) / 感想・レビュー
優希
歴史の要素がぐっと増えたような気がします。和宮の入内により、篤姫が穏やかでいられなくなった想い。音を立てて崩壊していく大奥。それでも大奥のために生涯をかけた姿には御台所として、将軍の妻として徳川を守る覚悟が感じられました。それが一転、穏やかに余生を送ることができたのは、張り詰めた気持ちから解放されたということなのでしょう。激動の時代に懸命に生きた人生はまさに波乱のドラマだと思いました。
2017/02/11
kawa
皇女・和宮を迎えた大奥・篤姫側との文化ギャップによる凄まじい軋轢、江戸城明け渡しでの幕府幹部の逃げ腰な姿勢と好対象の一本筋の通った篤姫が印象的。男たちの身勝手とも言える大義の犠牲となった女たちのドラマ、篤姫、和宮らが明治の世で平安な暮らしを手に入れたことは救い。が、3000人余りの大奥の女性たちのその後は気になる。
2021/05/03
ねこまんま
大好きな大奥話!江戸から明治に代わるころは「激動」の一言では表せないほどの変化の連続だっただろう。内容的には史実に基づいているので読みやすい。慶喜の評価は分かれるところだけれど、彼女らからしたら腰抜けの裏切り者。和宮との確執もまた、それぞれの立場と体面を思うと当然である。生き難い時代だったんだなあ。
2018/04/03
月夜
読み始めてから ずっと気になっていること それは 西太后が思い出されてならない。読み終わった今調べたら 生年月日が 3カ月しか違わない。世界のどこかで女性が必要とされる波が押し寄せてきていたのだろうか。司馬遼太郎が歴史を描くと 主人公になりきりぐいぐいと歴史の中で 生きていく。しかし 篤姫は何か描き方に遠慮があるような気がする。と言うか いいいろいろな評価があるだろうが 人の心など歴史資料から わかろうはずがない。と思っていたら 本文最後の 書き終えて で 「歴史小説を書いたというしかとした認識がない」→
2014/05/07
koba
★★★☆☆
2012/03/12
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