KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

あじさい日記

あじさい日記

あじさい日記

作家
渡辺淳一
出版社
講談社
発売日
2007-10-10
ISBN
9784062143196
amazonで購入する

あじさい日記 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

美雀(みすず)

日記に夫の行動を細かくつける妻。夫の間抜けぶりに笑えるけど、暗号つきの文章が増えると怒り爆発の夫。自分の浮気は棚にあげ、妻の不倫は許せないっていう理屈は、どうなんだろう。まぁまぁ穏便に生活した方がいいのかな?奥様は日記を通して夫に不満を言ってた気がします。見せる為の日記ですね。

2013/11/22

あつひめ

女心と男の本音。渡辺さんがお得意とする描写のような気がします。日記…誰かに読ませるつもりで書く日記。「お願い、私の気持ちに気付いて…」と思いながら書かれていたに違いない。夫と妻どちらが上手だったのか。夫婦には夫婦の良さがある。いつまでもラブラブじゃ長い年月体がいくつあってももたない。だから夫婦っていつの間にか空気のような存在になっていくのかもしれない。ただ、生身の男や女として時に自分が異性として魅力があるかどうか確かめたくなるのかもしれない。恋は女を美しく、男を逞しくする媚薬だから。

2011/06/07

ぶんぶん

【図書館】官能小説かと思って借りて来た。 内容は浮気夫が妻の日記を覗き見るといった設定でした。 男ながら、何処まで自分勝手な男って思って読み進めると、奥さんまで浮気している。 日記を読むのだから、全てが結果論、旦那は悔しがるがどうにもならない。 人の日記を覗き見ている背徳感と、どうなるという期待感がせめぎ合う面白さ、臨場感いっぱいでした。 最後の一行に女の強かさを見た。 500Pの長帳場、堪能しました。

2023/05/11

陽子

愛人を囲う夫が、ある日妻の日記帳を発見し、こっそりと盗み読みし続けつつ物語が展開していく。男と女の「浮気」に対する感覚の違いが描かれる。男性は家庭は壊さずに女と遊んで日々の活力にすることを悪びれずに肯定。しかし、女性は一旦恋に落ちると本気になる。かなり身勝手な夫が、妻の心変わりに今度は心配したり嫉妬したり。読者も一緒に「秘密の日記」を盗み見ながら、この夫婦の行く末がどうなっていくのか気になってしまう。「夫の世界」「私の世界」〜別個の人間なんだから。しかし、全ての事を凌駕し受け入れるって難しい事だと思う。

2022/03/13

のりこ

渡辺淳一さん初読み。旦那さんの勝手な考えにイライラしつつも、男女の思考の違いなどが出ていて、そうだよね〜と納得するところ、ありました。物語としては、はっきり割り切れない終わり方だったけど、それが夫婦関係ってものなのかな。男と女は違う生き物。だから面白いし難しい。

2015/09/23

感想・レビューをもっと見る