資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代
資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代 / 感想・レビュー
肉尊
宗教と経済を織り交ぜて「資本主義2.0」と呼ばれる将来像を見据えていこうという本。リーマンショック寸前の静けさが不気味に漂うなか、両者の主張は今一つ嚙み合っていないように感じる。特に経済からのアプローチが数値一辺倒で、宗教に話題が転じたときにものすごく違和感を感じる。「お金を抑えるための宗教」「経済成長率に固執した経済への疑問」を掲げるなら、潜在成長率と物価上昇率を合わせて長期金利となる理論を宗教面からアプローチするくらいのダイナミックな展開が欲しかった。
2020/04/13
nizimasu
個人的にも注目しているアナリストに宗教学者による対論は面白くないはずはないーー。と思っていたんだけどどこか食い足りない。片や利子率革命の理論が固まりきらない水野氏に、プア充を発表する以前の島田さん。2013年の時点からリーマンショック以前の作品なのでどうしても固まりきらない思考のもどかしさが堂々巡りのようになっていてちょっと残念でした。でもある意味、資本主義の先はなになのかという問題意識をこの時点で持っていたのが面白いなあとも思いました。
2013/12/01
ハンギ
四年前の本になりますが、面白かったです。内容は宗教学者と三菱UFJ証券チーフエコノミストとの対話です。資本主義の仕組みが変わって、新しい資本主義の枠組みになったのではないか、という話が主ですが、創価学会やイスラム金融の話や、紀元前3000年から金利の歴史が残っている、という話や、ルービンの「強いドル政策」の所では、アメリカが金融会社化した話など面白かったです。アジア通貨危機もアメリカの国益に則っているのではないかという話もあったけど、資本主義2.0は国を越える、国家を解体する方向になるみたい。。
2012/03/12
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