泣き菩薩
泣き菩薩 / 感想・レビュー
藤枝梅安
「花合せ」に続く第2作。若き日の歌川広重と仲間たちの物語。定火消の同心・安藤重右衛門こと広重と信之助、五郎太の3人は仲の良い同輩。。リーダー格は信之助、大男の五郎太は実力者。広重は目にしたものをそのまま覚えてしまうことに加えて絵も上手である。が、ちと頼りないところもある。佐伯泰英さんの「鎌倉河岸シリーズ」の3人みたいだ。それに上役の小此木さん、北町の宮沢さんが揃って、ここに女将さんが加われば完璧なのだが・・・。少女と一緒に捕えられてしまう重右衛門。緊迫感は今一つ、展開の妙も今一つだが、気楽に読める小説。
2011/01/21
baba
思いがけず面白い話し(失礼、汗)で引き込まれる。文章は軽く読みやすく会話も掛け合い、くすぐり、泣かせる所と心得ている様でサラサラと進む。定火消同心広重と仲間のキャラや、最後に良いところを一気にさらった小此木さまなど余韻ある読後感。
2015/07/14
みか
相変わらず登場人物は魅力的。でも、いまいちないようが薄い気がする。小坊主もかわいいけど、火消し以外の人物の輪郭がもうちょいはっきりしてもいいかな。せっかく出てきたのにちょい役な人も多い気がしたし、もったいないかも。とりあえず、ご飯のシーンはいつも美味しそうで、つい同じものを作ってしまいます。ごちそうさまです。
2012/04/11
マムみかん(*感想記入少なめです*)
時代ものならではの粋や人情、格好良さが満載で一気読み! 19歳の八代州河岸定火消同心・安藤重右衛門(すなわち駆け出しの絵描き侍・歌川広重)が、幼なじみで同僚の信之介、五郎太と共に「頼まれ火付け」騒動に挑む…。この“八代州河岸の悪戯小僧”トリオのキャラは、お約束のパターンながら良い! その上司、何でもお見通しな与力・小此木様が要所要所を締め、クライマックスでは華麗に舞って場をさらい…また良し!! 子ども達も可愛かったな。 続編を読みたいですね☆
2011/01/20
あすか
目にしたものは何でも絵にできる定火消同心安藤重右衛門こと歌川広重。頻発する付け火騒動を仲間と解決に!広重、信之介、五郎太の友情が微笑ましい。広重の可愛いキャラクターは友だちから「重坊」と呼ばれるのも無理はない(笑)
2020/09/22
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