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風渡る

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作家
葉室麟
出版社
講談社
発売日
2008-07-01
ISBN
9784062147644
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風渡る / 感想・レビュー

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財布にジャック

2014年のNHK大河ドラマが「軍師・官兵衛」に決まった記念に、是非官兵衛主役の小説を読みたいと思いこの本と出合いました。黒田官兵衛の生涯を描いた内容なのかと期待して読むと違和感が残りますが、キリシタンとしての官兵衛の一面を垣間見られ、官兵衛ファンとしては充分楽しめました。歴史上の人物の思惑や心情を、葉室さんなりの解釈で語られる場面も多々あり、「え~っ!」とか「なるほど~」と驚かされました。しいていえば、登場人物やエピソードを沢山詰め込みすぎて読みにくく感情移入しにくいのが残念な気がしました。

2012/10/23

Gotoran

戦国末期(信長勃興から秀吉朝鮮出兵まで)、秀吉の軍師として活躍した黒田官兵衛(如水)のキリシタンとしての生き様に焦点を当て、キリシタン史とともに描かれた本書。官兵衛と南蛮人と見紛う容姿の日本人宣教師ジョアンとの交流・友情が清々しい。軍師としての備中高松城の水攻め、中国返し、本能寺の変の驚くべき裏舞台(異説?官兵衛の光秀への鬼謀)。キリシタン大名大友宗麟を主軸とした九州の勢力地図、光秀の娘・明智玉こと細川ガラシャ、最後に明かされるジョアンの出生の秘密。官兵衛がモーセの後継者ジョスエ(ヨシュア)に↓

2014/04/22

rena

信長が貿易により海洋国家を夢見てポルトガルかスペインのように世界の覇者夢見ていた。その後継者は、秀吉には資質がなくて 光秀こそその後継として、相応しかった。 信長の構想を理解できた。また信長暗殺は、秀吉の参謀竹中半兵衛の念願でありそれを黒田官兵衛に遺言した。キリシタンの官兵衛は、信長から秀吉への天下への策略に成功した、が、実はそれがキリシタン弾圧になり、もの明智が謀反に成功していたらもしかしたらという話。伴天連の個々の話も面白かった。

2017/01/21

なゆ

軍師、黒田官兵衛がどのようにキリシタンへと進んでいったのかや、信長~秀吉の激動の世のなかで翻弄されるキリシタン大名およびキリシタンたちが描かれている。先に『風の王国』を読んでしまったけど、こちらを先に読むべきでしたね。九州は長崎だけがキリシタンの地かと思ってましたが、あちこちにキリシタン大名がいたとは意外。また、黒田家家紋が「藤巴」になった訳がそこからだったとは。葉室さんのおかげで、歴史がなんだか面白くなってきました。

2013/06/08

それいゆ

直木賞受賞後、ブックレビュー番組のインタビューで葉室さんが「歴史小説を描くのは好きでない、これからも時代小説を描いていきたい」という話をしていました。この作品は非常に読みづらかったです。主人公は日本人修道士のジョアンと後に秀吉の参謀となる黒田官兵衛なのですが、信長、秀吉、明智光秀、細川ガラシャ、高山右近、小西行長、大友宗麟、竹中半兵衛などに関連する歴史上の出来事が次々出てきて物語が散漫になっていると感じました。著者の好まない歴史小説なんでしょうか?いつの日か右近とジョアンの話を描いてほしいと願ってます。

2012/03/18

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