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木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅

木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅

木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅

作家
栗本薫
出版社
講談社
発売日
2008-06-26
ISBN
9784062147897
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木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 / 感想・レビュー

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YOS1968

最後の伊集院シリーズとなった作品。ひたすら著者の急逝が惜しまれる。紆余曲折あった伊集院シリーズの意図した終わり方ではないのだろうが、なんとなく腑に落ちるのは偶然の賜物か。木蓮の咲き乱れる洋館の住人と子供の失踪事件と書くと大がかりな印象であるが、本当は散歩の道すがら起きたご近所での事件。

2012/06/25

Tanaka9999

伊集院大介もの。 そうか、前半の登場人物の話は、(病んだ)精神世界の中の話なのか。古い大正から戦前の雰囲気。この雰囲気にはすっかり浸かれる。その反動か、現代が現代には感じられない部分も。 それにしても、伊集院ものといえば精神の話というイメージが。ゾディアック前後の伊集院ものの中編本は、ちょうど本が読めなくなった時期となってしまったため読めていないのだが、どんな感じなのっだろうか。

2019/07/05

秋芳

決してミステリとは呼べないが、探偵モノとしては非常に雰囲気のある作品。怪しくも寂しい味がある。 今回はなぜか文章の古臭さというか、もって回った言い回しが妙に癇に障った。 著者の文体はいままでも似たような感じで、特に変わったところはないようなんだけど。

2009/01/04

あまね

探偵が主人公だったので、論理で事件を解決する物語なのかと思いきや、登場人物の心情をじっくりと眺めるような作品でした。モクレンや洋館の描写が主人公の目を通してじっくりとなされていたのが印象的で、物語の環境を想像する楽しさがありました。一方で、人物のセリフが毎回ものすごく長いことが気になってしまいました。

2022/09/30

フーコー

平成の話なのに大正浪漫の香りもするような老嬢の館の話で 私はこういうの好きです。「たとえ」が面白かった。例えば「(老嬢宅の女中は)気まぐれな年取った大猫を思わせた」とか。大時代的だけどなるほどと思わせるものがありました。 

2010/12/30

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