愛国の昭和―戦争と死の七十年
愛国の昭和―戦争と死の七十年 / 感想・レビュー
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
鈴木邦男氏のツイッターのツイートを見て鈴木氏の書籍が気になったので読んでみた。特攻隊に対しての私の意識は間違っていると全否定されたような気分であるが、鈴木氏の主張が正しいのであろう。
2013/01/19
v&b
名著。「玉砕論」的な内容。小松左京『日本沈没』が「一億玉砕」から着想された事、著者が高橋和巳を愛読していた事、前田日明が四書五経に精通している事などを知る。右翼・左翼や愛国者に限らず、どのカテゴリにもいい人と悪い人がいることを学ぶ。そして高橋和巳つながりで、宮台真司が『邪宗門』を好んで読んでいたことを思い出す。明晰で活力溢れる論客・社会学者というパブリック・イメージとはまた違う側面を氏も持つ。『邪宗門』は長いけれどオススメの小説です。
2011/08/21
南註亭
「玉砕」とその周辺のことについていろいろと述べられています。内容は濃いですが読後感は消化不良かな。三島由紀夫についても言及しているが「切腹」に関しても心情的な論評で終わってしまっている。血盟団事件裁判における明治天皇の御製披露についてももう少し語ってほしかった。まぁ、ないものねだりなのだが、それでも、本書は一読の価値はおおいにあると思う。
2012/04/13
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