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皇妃エリザベート

皇妃エリザベート

皇妃エリザベート

作家
藤本ひとみ
出版社
講談社
発売日
2008-09-30
ISBN
9784062149051
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皇妃エリザベート / 感想・レビュー

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遥かなる想い

美貌の皇妃「シシィ」の 一生を通して、19世紀の 名門ハプスブルク帝国の 光と陰を描く。 全般的に軽いタッチで 書かれているが、なぜか 哀しく感じるのは 裏に流れる帝国の崩壊を 意識し過ぎているためだろうか。 皇帝フランツ・ヨーゼフと の出逢いがまるで童話に 登場する王子様の ようで、なぜか可笑しい。 義母ゾフィーとの確執、 ビスマルク、ナポレオン3世 …大きく時代が動くなかで、自由に生きた皇妃の 奔放な一生だった。

2015/05/31

assam2005

宝塚や小説で度々見かける歴史上の人物「エリザベート」。そんなに魅力的な人物なのだろうかと思い、手に取った。女帝マリア・テレジアの政治的手腕には程遠く、またマリー・アントワネットほどの波瀾万丈さも感じない。61歳で亡くなるまで、子供を産み育てて、なお10代の心を持ち続けた女性。そこに魅力を感じるか否か。皇妃としてではなく、一個人として認めてもらいたかったのなら、努力すべき方向を間違えていたようにも思える。全ては皇妃として教育されることなく皇妃になったが所以なのだろうか。特別になりたかった普通の人に思えた。

2019/02/23

星落秋風五丈原

「恋愛と結婚は違う」とはよく言われるが、本当に実感するのは結婚してから。 どんなに「あなたを全身で守る」と誓っても、その言葉通りにいかない場合がある。 その時、どうするかでその後の人生が決まってしまう。 我慢できなければ、婚家を出ていく。何とか妥協して婚家で暮らしていく。 タイトルロールのハプスブルグ帝国皇后、エリザベートが選んだのは、 そのどちらもの、いいとこどり。「まあ、なんてステキ」と思うだろうが、 自分を貫くのは、それほど容易くない。

2008/10/12

朝比奈さん

トート閣下、出て来なかったよ?(当たり前である)

2017/10/06

皇妃エリザベート。この時代に生まれるべき人ではなかったのかなという印象。もしくは、夫フランツ・ヨーゼフが皇帝でさえなければよかったのかな。夫に愛されてなかったわけではなく、夫を愛していなかったわけでもなかったはずなのに。「僕があなたをどれほど愛していたか、きっと誰にも永遠にわからないよ」最後のフランツ・ヨーゼフのこの言葉が切ない。「誰にも」ということは、きっとエリザベートにも、だ。

2014/09/14

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