覇王の番人 上
覇王の番人 上 / 感想・レビュー
とん大西
ちょいと気が早いですが、来年の大河の予習に。戦国のマスト武将ですが、明智光秀が主役の長編ってあまりみかけない…。今回、随分昔に読んだ早乙女貢さんの「明智光秀」、垣根さんの「光秀の定理」以来の主役光秀(ちなみに早乙女さんのは光秀=天海の異説作品。とても面白かったのを覚えてます)。さて、数多の作家さんが描いてきた光秀。優秀な将校というよりは志を抱く行政官僚というのが本作のイメージか。『何事も天下静謐の為』…信長や秀吉が放つ生臭い我欲とは対照的な穏やかな野心。本能寺に向けて心の裡がどう変わっていくのでしょうか。
2019/08/29
Aya Murakami
講談社文庫歴史時代小説フェア 信長の時代が舞台で、実在するのかモデルがいるのか勉強不足ですみませんな忍びと光秀の2つの視点からの歴史小説。 後に焼身自殺(?)するお坊さんもでてきましたね。たぶん彼のことは下巻に詳細がかかれることでしょう。
2020/02/16
優希
面白かったです。戦国時代を光秀の目線で見ているので、信長の功罪などを客観的に見ることができました。また、光秀の人物像が野心家で武に秀でているというのが新鮮です。信長の家臣として従っている光秀ですが、謀反を企てていることを思うと、新たな光秀像でどのように本能寺の変が描かれるのか気になって仕方ありません。下巻へ行きます。
2017/07/24
藤枝梅安
この作家の作品は「ダイスをころがせ」「栄光なき凱旋」を読んだことがある。この作品は織田信長、豊臣秀吉に関する古文書が「勝者の記録」であり、明智光秀の記録は何らかの改竄もしくは隠蔽が為されたとの前提に基づき筆者が新しい「明智光秀」像を描こうとしたものと考えられる。「強者と弱者」「勝者と敗者」そして「身分の違い」を描き、「戦国時代」を新しい視点で描こうとする意欲が伝わってくる力作である。主人公は光秀の下で働く忍びの者・小平太。隠れ里で忍びの訓練を受け、自分の意思ではなく頭領の意思で光秀に仕えている。
2010/12/31
jima
信長の天下布武に力を尽くす光秀とその配下の忍びの小平太がメイン。
2021/03/28
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