天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺 / 感想・レビュー
☆よいこ
児童書。YA。良質ファンタジー▽江南(かんなむ)が大嵐に見舞われ、沙維(さい)の王子イウォルは災害援助に向かう。巨山(こざん)のイェラ王女は江南攻略のため初の江南入り。三人の王子王女の華やかな駆け引きが見もの。▽12年間修業をしても「才能がない」と巫女から降ろされたソニンは欲がなかった。定められた指示に従うだけだと思っていた。しかし貧しさから抜け出すために懸命に仕事をする親友のミンや、国の為に懸命に学ぶイウォル王子を見て、ソニンは「自分のやりたこと」を探したいと思うようになる。
2021/08/27
あおい
大嵐が起き大打撃を受けた江南にかつての敵巨山が救いの手を差し伸べる。はたして巨山の狙いとは?イウォル王子、クワン王子、イェラ王女が顔を合わせ役者が出揃った4巻。王や側近、王子王女それぞれの思惑が交錯する。さて次巻でどのように完結するのか楽しみ。
2017/05/21
ほたて
この本を学生のときに読んでいたら、歴史や政治や外交のことおもしろいと思えたかも。教科書では数行で語られてる出来事のなかの物語をもっと知りたいと感じただろう。日本は島国で国境というものを普段意識することがないけど、陸続きだといつも緊張状態だし隣国の影響を直に受けるものなんだなぁ。三国の攻防と行方が気になって、読むスピードが加速中です。
2015/04/27
にんじん
天山の巫女シリーズ第四巻。江南のクワン王子に請われ、彼の妹の世話をしにソニンは江南へ行くことになりましたが、その滞在中に激しい嵐に見舞われてしまいます。甚大な被害を受けた隣国の援助のために再び江南を訪れるイウォル王子、それと時を同じくして巨山のイェラ王女も策謀を秘めて江南の地へ足を踏み入れました。話の本筋は政治的な駆け引きとそれの行方なのですが、登場人物たちが時にぶつかり、時に手を取り合って成長していく姿を追っていくのが、このシリーズの大きな魅力だと思います。今作もとても面白かったです。
2019/05/31
すきま風
イウォル王子、クワン王子、イェラ王女が集結。それぞれの国の思惑。王子や王女の力では動かせない物事は多過ぎる。けれどそれぞれの王子、王女達の意思は多分近い将来この三つの国を変えるだろうと予感させられる展開。今回はイェラ王女が良かったなあ。そして相変わらずミンの生き方は逞しい!次巻へ。
2018/02/05
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