産む、産まない、産めない

ミカママ

その感性を100パーセント信用している甘糟さんの作品。産むタイミングを少しだけ間違った女性たち、もしくはその周辺のストーリー。読みやすいくせに、重く切ないものばかり。常識人の私からすれば、避妊具使えよ！とかあり得ない話もあったが。結局女性は産む、産まないに縛られて(産める時間が限られているだけに更年期を迎えるんだよなぁ。

2016/09/13

こうじ

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5/5 素晴らしかった(*^_^*)妊娠は、女性にとってどうなんだろう。自分自身で決断し、その後も考えなければならない。普通に結婚し、子供を産んだ人ならいいかも知れないけど、それ以外の人達は色々な葛藤が。男性である自分は、なかなか思いもよらない事ばかりでした。とても良い本です(*^_^*)

2015/12/14

❁かな❁

初めて甘糟りり子さん読みました！8編の連作短編集。とっても良かったです☆タイトルからわかるように女性にとって人生の大切な選択を考えさせられる作品。いくつかのお話で泣いてしまいました(இдஇ; )どの章も終わり方が好み＊お気に入りは『ポトフと焼きそば』『花束の妊娠』『昨日の運命』。『最後の選択』の選択は切ないですし『温かい水』はとても辛かったです。私は娘を妊娠中切迫流産で入院し、つわりもひどく安心できない状況が続きやっとお医者さんにもう大丈夫と言われた時の感動を思い出し余計じーんとしました。素敵な作品♡

2015/03/07

mincharos

あとがきを読んで、確かに「産まない」を選択した女性の話が出てこなかったなと思った。確かに私の周りでも「産む」「産めない」友達はいるけど、「産まない」友達はいないような。結婚していて子なしの人も職場にいるけど、事情なんて聞けないし。作者のりり子さんはというと、「気付いたら産めない年になっていた」らしく、適齢期に悩んだり後悔したりもなかったらしい。桜子と重美の友情が素敵だったな。私が重美だったら、勝手に絶縁してしまいそう、、、（子供が出来ない時期の辛さを知っているので）

2017/09/19

かなっぺ

とても読みやすく文章が女性ならではの表現をしているなぁと思った。色々な女性の出産に対する生き方を描いた作品。8作品の短編集。特に印象深かったのは第5話の「温かい水」は死産を扱ったもので、心にジーンと響いて涙が出た( ⸝⸝⸝ʚ̴̶̷̆ωʚ̴̶̷̆⸝⸝) 話の中には、父親を分かっていて父親に妊娠を告げないで1人で産む決意をした40代のシングルマザー、16歳で高校は休学にしてよろしく無い事情の子を出産するなど、私なら普通はそうしないだろうなという場面が多々ありました。普通じゃないからこそ考えさせられるのか！

2017/06/14