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山本容子の姫君たち himegimi@heian (100周年書き下ろし)

山本容子の姫君たち himegimi@heian (100周年書き下ろし)

山本容子の姫君たち himegimi@heian (100周年書き下ろし)

作家
山本容子
出版社
講談社
発売日
2009-05-26
ISBN
9784062154598
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山本容子の姫君たち himegimi@heian (100周年書き下ろし) / 感想・レビュー

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pico

山本容子さんのセピアで幻想的な銅版画と、彼女自身の少女時代を邂逅しつつ『不思議の国のアリス』から『源氏物語』『竹取物語』『落窪物語』『堤中納言物語』などの姫君エッセイリレーが非常にあたたかでとっておきな想いでつづられています。新たなる千年前にタイムスリップしたような夢見心地。素敵でした☆絵が一段と巧くなってて、みててあきない。

2009/07/23

ぱせり

山本容子展にて購入Ⅱ 唇が厚くて、ハナペチャのお姫様はちっとも美人じゃない。瞳は、はしたないくらいきらきらしてる。太い眉には我をまげない意志の強さを感じる。土臭くパワフル。なのに、はっとするほどの香気と気品も。そして、とっても可愛いい。高校の古典以来、とんとご無沙汰の平安文学の中にはこんな愛くるしいお姫様たちが住んでいたんですね。

2010/05/03

uni

銅版画家・山本容子が織り成す平安文学のお姫様達。お姫様といえども忠実に古来の日本顔。著者は数多くのふしぎの国のアリスの作品を手がけているそうなのですが、そこから無垢な少女という観点で平安時代の少女と重なりこの作品に繋がったとか。少女達の純粋なエネルギー、ウイットとその世界観のナンセンス、それらが優しく色濃く染み込む本書。かぐや姫と虫めづる姫がファンタジック。

2014/01/05

春るるる

キモカワいいとも違う、この画風をなんと表現したものか。金箔を塗った上に刷った銅版画の色合いのごとく鮮やかに渋い。アリスに始まり、平安の姫たちの物語を経てアリスに終わった、ジェル状の球体のような肌触りの1冊。印象に残るのは虫愛ずる姫君。読み返したくなったのは『更級日記』

2011/03/19

りうかん

山本容子さんというかたを不勉強にも存じ上げず、平安朝の姫君にひかれて手を出した。金箔をはった和紙に銅版画を印刷するという手法は初めて知ったが、印刷だと私にはよくわからないという残念審美眼。更級日記、とりかえばや物語などについてのイラスト付きエッセイ集は楽しめました。

2023/01/09

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