女脳 ひらめきと勝負強さの秘密
女脳 ひらめきと勝負強さの秘密 / 感想・レビュー
はじめさん
2009年に出された、将棋界のクィーン・矢内さんと脳科学者の茂木さんの鼎談。将棋は運よりも実力がものをいう世界。確かに女性の方が右と左の脳をつないでいる部位が太く、相手に共感する能力とかの違いはあるらしいがトータル的なポテンシャルは変わらないと専門家である茂木氏は語る。女流棋士には広報という点で女性的な美しさも求められるし、長時間対局は体力的に不利なため男性棋士との勝率に響くとか。知力では劣ってないのね。/ 香川愛生vs熊坂学のNHK杯とか「女を武器にしてやがる!」とか思った頃もあるが、勝負師に性差無し。
2017/09/30
太田青磁
女流棋士矢内理絵子さんと脳科学者茂木健一郎さんの対談をベースにした、女性勝負師についての刺激的な一冊。・女性のほうが我の強い将棋・対局と感想戦がセットで一局・反省と記憶と実践・こつこつと積み上げてきたものが成功しなかった悔しさと悲しさで心が痛い・経験や鍛練や体験によって蓄積されたデータを引き出せる力・美しい形は勝利への第一歩・直感やひらめきを信じるということは、自分自身を信じること・将棋には、自分で物事を創っていける楽しさがある・大人が自分に対して真剣であるということは、子どもにとってはいちばん嬉しいこと
2013/10/27
そり
NHK番組「プロフェッショナル」森内対羽生の回で茂木さんとの対談が面白く、この本を手にとった。将棋は頭脳勝負の競技なので、脳科学者の茂木さんと相性が良いのではないかと思う。とりわけ印象に残ったのは、男性棋士は「相手の構想を阻む」ような手を指すのに対し、女性棋士は「自分の構想を実現する」為の手を指す傾向にあるということ。矢内さんはこれを、男女の脳の仕組みの差異というより、日本社会の男性女性の立場と関わりが深いと考えているらしい。いつか、女性棋士が名人位争いに出てきたら盛り上がるだろうなあ。
2013/06/03
telephone
楽しく読めた。棋士本は面白い。
2019/07/05
elfee
将棋にはまって、図書館で手にした本。女流棋士矢内さんと脳科学者茂木さんとの対話→矢内さんのエッセイ→対話という構成。矢内さんのエッセイが読みやすくわかりやすい。嫉妬や悔しさという、負の感情が、実は脳に素晴らしい刺激だという。激しい感情も、クリエイティブに生きていくには必要だと知って、新たな視点、刺激を受けた。
2012/05/06
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