ドリーマーズ
ドリーマーズ / 感想・レビュー
るんるん
大阪に住んで6年の娘のことを思った。登場する若者に娘を通じて知り合った大阪のわかいひとを重ねたりしました。大阪環状線にのって焼き肉やに行くグループなど…日常を切り取って描かれるさまざまな短編が大阪の街並みの雰囲気を感じさせました。
2014/03/05
巨峰
柴崎さんらしい地から足が10センチくらい浮いてそうな主人公たちが興味深い短篇集。なかなかこんな感じ方できないなあという感性をまたりとした大阪弁で包む。この作品が書かれた数年前の大阪から遠ざかりつつある柴崎さんだけにこの作品集は貴重だと思いました。大阪港には、美術館はもうないのです。
2013/12/05
星群
初読み作家さん。夢混じりの、でも何気ない日常がかかれた短編集。関西在住の私には、違和感なくすっと関西弁が入ってきて、それが心地良かったです。前情報を見て、もう少しミステリアスな感じがするのかなと身構えたけど、良い意味で肩透かしをくらった気分。父親が夢に出てくる「ドリーマーズ」が印象的でした。
2020/08/21
風眠
ちいさな子どもが描く絵のような、顔を書きたいから顔を描く、紙からはみ出す勢いで描く、そんな風に主題をググッと絞り込んだ物語たち。たんたんとして少し不思議で、これと言ったドラマはないけれど、「ここのところだけを切りとって書きたかったんです」という感じが、子どもの描く絵に似ていると思った。たまたまカフェとかで、隣の席に座ったグループのおしゃべりを聞いているような感じにも似ている短篇集。
2013/08/12
りえこ
不思議な話がたくさんで興味深かった。私も、自分が自分でない感じがしたり、子どもの頃によく、自分が死んだ記憶かあったので、現実との奇妙な同居みたいなのが面白かった。
2013/05/04
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