風の王国 官兵衛異聞
風の王国 官兵衛異聞 / 感想・レビュー
だまし売りNo
後藤又兵衛と黒田長政は仲が悪く、出奔したとされる。これに対して本書は考えていた行動であった。現実の又兵衛は『幸村を討て』の功名乞食のようなところがあっただろうが、これは物語として味がある。 毛利輝元は担がれるだけの存在というイメージが強いが、本書は元就譲りの陰謀家に描かれる。黒田官兵衛が北九州を席巻し、中国地方に上陸する勢いであったために輝元も徳川家康に弱気に姿勢をとらざるを得なかった。
2023/04/08
ichi
【図書館本】キリシタンの壮絶な人生について、ただ史実を載せている。という内容だったので最後まで退屈でした。時代も登場人物もちょうど大河ドラマ真田丸と同じでしたので、登場人物たちはみんな自分の頭の中では大河ドラマの俳優さんたちに自動変換で読んでしまいました。
2017/01/25
ロッキーのパパ
豊臣政権から徳川幕府初期にかけてのキリシタン大名を素材にした短編集。 独立した話なんだけど、黒田官兵衛が絡んでいる。大河ドラマで敢えて無視しているキリシタンとしての官兵衛を知ることができた面白い。
2014/07/01
Kiyoshi Utsugi
葉室麟の「風の王国 官兵衛異聞」を読了しました。 目薬屋と言われた黒田官兵衛(如水)にかかわる五つの短編が収録されたものです。 ・太閤謀殺 ・秘謀 ・謀攻関ヶ原 ・背教者 ・伽羅奢(ガラシャ) 長崎の西坂の処刑場の話が何度も出てきますが、そこが二十六聖人記念館のあるところだったみたいです。 以前に行ったことがあったのですが、今になって初めて知りました。😅
2020/06/07
藤枝梅安
副題のとおり、「風渡る」の主人公・黒田官兵衛と日本人修道士ジョアンの異聞もしくは外伝である。5編をまとめた1冊。官兵衛、ジョアンのほか、細川ガラシャと小侍従と呼ばれた清原いと、さらには織田秀信など、本能寺の変と関が原合戦という大きな史実の狭間でのキリシタンたちの思いと行動を描いている。キリシタンの天下人を作るべく、様々な密謀を駆使していく官兵衛とスペイン・ポルトガルの勢力争いとが交差してこの時代のもう一つの側面を垣間見ることができる。
2009/10/26
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