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図地反転

図地反転

図地反転

作家
曽根圭介
出版社
講談社
発売日
2009-09-05
ISBN
9784062157704
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図地反転 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

幼女殺害事件を追う新米刑事一杉研志には、幼い妹優子を殺害された過去がある。優子を殺害した犯人は15年の刑期を終え出所していた。彼は冤罪であると支援する団体も現れた。優子を殺害した犯人と、研志が追う事件の関わりはあるのか?タイトルの意味を良く考えると目撃者の証言のあいまいさが恐ろしくなる。冤罪は作られ続けるのか?曽根さん、初読みです。中々読み応えがありました。ラストには賛否両論あるようだけど、読み手に結末を想像させるというのもありかな?

2014/12/08

bibi

本文中に出てくる増岡駿東大学教授<目撃証言の信憑性。『図地反転図形』意識の向け方によって、目にした人物や出来事は『図』にも『地』にもなる。関心のないものは、思い出せなくても当然。>この本の表紙も真ん中に焦点を合わせると壺だが、周りに焦点を当てると、二人の人物。なるほど、物の見方が違うと、全く正反対の物語に見えてくる。最後は、「えーーーっ!ここで終わらないでぇーー!」と叫んでしまったが、物凄く面白かった。

2019/06/12

ミーコ

最初から魅力のある文章で グイグイ引き込まれました。 コソコソして、自信のない不審者っぽい望月… まさかの冤罪で15年も服役とは可哀想過ぎる!! 青春時代を返して欲しい!!となりますね。お母さんまで悲惨な事に。。。運命を恨みたくなります。やりきれない… それにしても宇都木は消されたのか!? どうも先が気になる作品です。まるで断崖から突き落とされた様な気分…。 モヤモヤが残ります。

2013/12/09

くまんちゅ

頼りない目撃情報と自白に頼る警察。そして裏で怪しげな動きをみせる元刑事。さらに冤罪を訴える元服役囚とその弁護士。一体誰を信用すればいいのかという展開で最後までドキドキさせられるんですが、ラストは正直「それで終わり?」という感じでちょっと消化不良の感も。周りの状況や周辺の人間の誘導に左右される人の思い込みの怖さを感じた。

2012/02/04

だい

緻密な文章の中に、誰が主人公なのかわからぬほど個性的な人物が多く、テーマも多彩。人の記憶の曖昧さが冤罪を招くが、その水面下での人と人とのかけ引きや、立ちはだかる警察組織という強い壁。物語が途中で終わったのは、読者への問題提起だろう。果たして正義は勝つだろうか。

2019/07/09

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