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救命拒否

救命拒否

救命拒否

作家
鏑木蓮
出版社
講談社
発売日
2010-02-11
ISBN
9784062158312
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救命拒否 / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

救命救急士の話。医療現場についてはよくわかって面白かったが、動機はチョット・・・。

2014/02/09

miww

事故や災害現場で救命の優先順位を示すトリアージ・オフィサー。生命兆候なしと救命活動から外されるブラックタッグをつけられた遺族のやりきれなさとそれを判断する医師、そばにいる救命救急士の心の葛藤。重い。現場の最前線で命の選別をする若林医師を狙った爆破事件の捜査をする刑事によってあぶり出される当事者に感情移入しました。が犯人の動機はちょっと‥。倉吉刑事と元捜査一課警部の本多がいい味出してました。

2016/07/29

キムチ

派手な装丁だと思っていたけど、トリアージカラーなんだ。従って、キーワードもそれ、ブラックタグ。講演会での爆破事件、Drの呟く言葉。集団事件においての救命作業、トリアージが話題になって久しい。中盤で「救命現場にいるものは死に至るプロセスを目撃する」と語られる。常にミスへの恐怖と責任の重さに押しつぶされそうになりつつも、職を辞さない理由が見当たらない。。。USARやドクターカーの内容理解も興味深かった。犯人と思しき候補が複数いる中でその人は確かにグレー、しかし動機の甘さに結末へ連なる緊張感がふやけてしまった

2015/07/07

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

シンポジウムの最中に起きた爆破事件。爆破に巻き込まれ重傷を負った救命医は駆け付けた救命士に「私にブラック・タッグをつけろ」と言い残した・・。大阪が舞台となっているので関西弁に馴染みがない人にはちょっと読みにくいかもしれません。犯人は誰かというミステリーの部分よりも、人の命の重さとどう向き合うかということの方が私は印象に残りました。傷病者と最初に接することになる救命士の苦悩がものすごく伝わってくるお話でした。そういった人間模様は良かったのですが、犯人の動機に関してはちょっと消化不良だったかな。★★★★

2012/08/23

まる

トリアージ、命の選別をする側の負担は本当に計り知れないものなんだろうと思います。必要なことだとは思いますが、担う責任が重過ぎますね…また、黒を付けられた家族のことも考えると辛くなります。以前、医師のトリアージも含む防災訓練をした時、黒を付けた被災者家族のケアについて話し合ったのを思い出しました。事件については特にこれといった大きなどんでん返しのようなものはなく。登場人物が多くはないので、推理するようなものではありませんね。動機は全く思い付きませんでした。

2016/02/25

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